最新オールシーズンタイヤ事情 次なる一手は? グッドイヤーが「ベクター4シーズンズGEN-3」投入

公開 : 2022.08.18 09:45  更新 : 2022.12.29 21:15

オールシーズン市場の動向は?

ヨーロッパ市場におけるオールシーズンタイヤの需要は、2016年から18%の増加を示している。

日本のマーケットに目を移すと、「店頭で大きく伸長しており、2022年上半期の数量前年比は36%増(GfKジャパン調べ)」と好調だ。

ベクター4シーズンズGEN-3は、「185/60R15」~「245/45R19」まで21サイズを揃える。SUV用は、「235/55R17」~「255/50R20」の5サイズ展開。
ベクター4シーズンズGEN-3は、「185/60R15」~「245/45R19」まで21サイズを揃える。SUV用は、「235/55R17」~「255/50R20」の5サイズ展開。    宮澤佳久

国産メーカーのオールシーズンタイヤの多くは現行世代が初代にあたるが、サイズの選択肢は増えつつある。海外勢では、日本ミシュランタイヤが送り出す「クロスクライメート」シリーズが昨年第2世代にモデルチェンジされ、先ごろSUV用も加わったばかり。

また近年の新車市場では、全天候型タイヤをOEM装着する車両も見られるなど、ユーザーは確かに増えている。

オールシーズンを使うドライバーが口を揃えて語るのは「(雪が少ない地域に住んでいるから)冬になっても、このままだよ」という言葉。

本格的な降雪エリアに行くことがない方なら、夏用・冬用の「履き替え」「履き戻し」を考えずに済むし、使っていないタイヤの保管のために家の敷地を奪われることもない。

そうしたメリットは、何事も無駄を省きたい現代人のライフスタイルによく合うと思う。

オールシーズンタイヤを早い時期に購入したユーザーなら、すでに車検の機会などでタイヤ交換を経験しているだろう。彼らはリピーターになったのか、それとも夏・冬タイヤを使い分ける暮らしに戻るのだろうか。

今回はスノーコンディションでのレポートとなったが、このカテゴリーを引っ張ってきたベクター4シーズンズの新製品とあってドライ/ウェットの性能も気になるところ。

「GEN-3」の販売は8月に始まったばかりというから、サマータイヤとしての評価も改めてご報告したい。

記事に関わった人々

  • 撮影

    宮澤佳久

    Yoshihisa Miyazawa

    1963年生まれ。日大芸術学部写真学科を卒業後、スタジオ、個人写真家の助手を経て、1989年に独立。人物撮影を中心に、雑誌/広告/カタログ/ウェブ媒体などで撮影。大のクルマ好きでありながら、仕事柄、荷物が多く積める実用車ばかり乗り継いできた。遅咲きデビューの自動車専門誌。多様な被写体を撮ってきた経験を活かしつつ、老体に鞭を打ち日々奮闘中。
  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

ベクター4シーズンズの進化を探るの前後関係

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