未来の電動マッスルカー ダッジ、EVコンセプト初公開 チャージャーベースの高性能モデル

公開 : 2022.08.19 18:05  更新 : 2022.08.20 17:42

米国の自動車メーカー、ダッジは「将来の電動マッスルカー」と称するEVコンセプトを公開。大排気量エンジンの時代から、高性能の電動モデルの時代へ移り変わろうとしています。

ダッジが考える未来のマッスルカー

米国の自動車メーカー、ダッジは、EVコンセプトカー「ダッジ・チャージャー・デイトナSRTコンセプト」を公開した。チャージャーをベースにしたモデルで、「未来の電動マッスルカー」と呼ばれている。

ダッジ・チャージャー・デイトナSRTコンセプトは、ミシガン州で開催されたイベント、ダッジ・スピードウィークで披露されている。

ダッジ・チャージャー・デイトナSRTコンセプト
ダッジ・チャージャー・デイトナSRTコンセプト    ダッジ

800Vの充電システムを備えたバンシー(Banshee)という新しいパワートレインを特徴とし、従来のヘミ、ヘルキャット、レッドアイのモデルラインと比較して「パフォーマンスの頂点」を引き上げるものとしている。

四輪駆動を採用し、ダッジは「あらゆる主要性能指標」においてヘルキャットより速いと謳っている。

パワーやパフォーマンスの詳細については明らかにされてないが、1970年にNASCARで初めて320km/hを記録したチャージャー・デイトナにインスパイアされたものであるいう。

また、V8エンジン搭載車のような126dBのサウンドを出す「フラッツォニック・チャンバー・エグゾースト」システムを搭載している。アンプとチューニング・チャンバーで構成され、リアに搭載されるという。

空力重視のデザインと実用的なインテリア

デザインは標準のチャージャーに似ているが、エアロダイナミクスが向上しているとのこと。フロントのウィングやカーボンファイバー製のインテーク、イルミネーション付きのフロントグリルが特徴だ。

インテリアでは、12.3インチのスクリーンと16インチの曲面インストゥルメント・クラスター、8.3インチのヘッドアップディスプレイ、アンビエントライトなどが装備されている。

ダッジ・チャージャー・デイトナSRTコンセプト
ダッジ・チャージャー・デイトナSRTコンセプト    ダッジ

フラットに折り畳めるリアシートや広い収納スペースなど、実用性も兼ね備えた仕様となっている。

ダッジのティム・クニスキーズCEOは、次のように述べている。

「ダッジ・チャージャー・デイトナSRTコンセプトは、パフォーマンスを追求したからこそ存在するのです。ダッジはマッスル、アティテュード、パフォーマンスのブランドです。将来の電動マッスルカーを体現する特許、イノベーション、パフォーマンス機能を満載したコンセプトを通じて、BEVセグメントへと参入します」

「このコンセプトモデルは、自動車ショーでサーキットを走るだけでなく、1/4マイルを猛スピードで駆け抜けることができます。そして、製品サイクルの面では、ダーウィンを凌駕しています。チャージャー・デイトナは、ダッジの方向性を示すだけでなく、その過程でアメリカン・マッスルを再定義するものなのです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事