700馬力の空冷ポルシェ ガンザーワークス、993ベースの新プロジェクト発表 価格は1億超えか
公開 : 2022.08.23 18:05
ポルシェ911のチューニングで知られる米国のガンザーワークスは、993型をベースとしたターボ搭載車「プロジェクト・トルネード」を発表。4.0Lの空冷エンジンで最高出力700psを叩き出します。
993ベースの軽量チューニングカー
米カリフォルニア州に拠点を置くチューナー、ガンザーワークスは、新型車の詳細を発表した。993世代のポルシェ911をベースとした、最高出力700psの軽量スポーツカーである。
「プロジェクト・トルネード」と呼ばれるこのモデルは、車重わずか1225kgを謳っている。25台が製造される予定だ。
ガンザーワークスのチューニングの理念は、フロントトレッドを広げ、重量を前方に移動することで、従来の911のような軽いノーズとテールを持つハンドリングではなく、ミドエンジン的な性質を持つ爽快なハンドリングを実現することである。
これまで自然吸気モデルを中心に展開してきたが、今回はよりパワフルなターボチャージャーを搭載している。
993世代のポルシェ911から227kgを削り、フロントトレッドは標準よりワイドになっている。ボディパネルの大部分はガンザーワークスの親会社であるヴォルシュタイナー社の得意とするカーボンファイバーでできている。
4.0L空冷6気筒で最高出力700ps
インテリアも大部分が再設計された。レトロな雰囲気のハイファイ、アルカンターラのシート(バックはカーボン)、アルミニウムのトリムが装備され、ハーネスもオプションで用意されている。
サスペンションにはオランダのJRZの電子制御ダンパーが採用され、3段階の硬さ調整が可能だ。
エンジンは4.0Lに拡大され、米国のロススポーツ社が改造を施した。標準仕様で600ps、トラックモードを有効にすると700psを発生するようになっている。空冷式で、ターボは2基搭載されている。トランスミッションは6速MTで、後輪を駆動する。993世代の911 GT2の最高出力は、450psだった。
オプションで、快適性を重視したインテリアや小型のダックテールスポイラーを装着し、エンジンも「よりゆったりとした運転スタイル」に調整するツーリング・パッケージも用意される。
プロジェクト・トルネードの価格はまだ発表されていないが、今年初めにAUTOCARが試乗した「スピードスター」はドナー車を含めて約70万ポンド(約1億円)だったので、同様の価格になることが予想される。