史上最強のグランドツアラー 新型ジンガー・ハイパーGT公開 4人乗りの2ドア・クーペ

公開 : 2022.08.24 06:05  更新 : 2022.08.24 09:43

米国の新興ハイパーカーメーカー、ジンガーは「史上最強」と称する新型ハイパーGTを公開しました。最高出力1250psのハイブリッドV8を搭載し、1000台が生産される予定です。

ハイパーカーの性能を有するGT

米国の新興ハイパーカーメーカーであるジンガーは、「史上最もパワフルなグランドツアラー」と称する新モデル、ハイパーGTを公開した。

4人乗りの2ドア・クーペで、既存のハイパーカー21Cと同じ最高出力1250psのツインターボ2.88LハイブリッドV8エンジンを搭載する予定だ。

ジンガー・ハイパーGT
ジンガー・ハイパーGT    ジンガー

ガルウィングドア、3Dプリントのホイール、カメラ付きサイドミラーなどを装備し、価格は75万ドル(約1億円)から100万ドル(約1億3000万円)とされる。ロサンゼルスのジンガー本社で1000台を生産する計画で、80台限定の21Cよりもはるかに規模が大きい。

同社のオーナーであるケビン・ジンガーは、ハイパーGTを「機能的なアート」と表現し、「新しいカテゴリー」に位置すると述べている。彼は、息子で会社の共同オーナーであるルーカス・ジンガーとともに、モントレー・カー・ウィークでその新作を披露した。

フロントでは、LEDがグリル下部を囲うように配置され、低く構えたノーズが特徴的。長い曲線を描くルーフラインがシルエットの要となり、スプリッターとハニカム構造がリアエンドを引き締める。ガルウィングドアを採用し、ルーフはガラスになっている。

ジンガー独自のスタイリング

ケビン・ジンガーは、次のように語っている。

「21Cのデザイン言語を使用しているので、ジンガーとして認識してもらえると思います」

ジンガー・ハイパーGT
ジンガー・ハイパーGT    ジンガー

「チーターなどしなやかで力強い動物のように見え、強力な(V8)ハイブリッドを搭載しています。これまで発売された市販GTカーの中で、群を抜いて最高のパフォーマンスを発揮するモデルになるでしょう」

インテリアの詳細は不明だが、大人4人が足元と頭上のスペースに「余裕」を持って乗車できるほか、最新の技術が搭載される予定だ。

ジンガーは、このハイパーGTに続いて、2030年までに新型EVを発売する予定である。

ランボルギーニのような会社に

ケビン・ジンガーはAUTOCARに対し、同社は今後すべてのセグメントでパフォーマンスモデルを発売するつもりであると明言した。

「ジンガーの当初の構想は、あらゆる記録を打ち立てることができる究極のロードトラックカー(21C)を生産することでした」

ジンガー・ハイパーGT
ジンガー・ハイパーGT    ジンガー

「そして、『これは本当にクールなブランドになる』と考え、親子で協力し、各カテゴリーで桁外れなクルマをシリーズ化することになったのです」

「ハイパーカー(21C)のような強い印象を放つものからスタートし、それらを中心にクルマを作り始めることで、自動車会社としてのポートフォリオを構築していくのです」

他社ブランドをモデルにしているかどうかについて尋ねると、ジンガーはこう答えた。「他社をモデルにすることはありませんが、ハイパーカー、スーパーカー、GT、そしてその他の後続車があるようなポートフォリオという点では、ランボルギーニのような存在だと考えています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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