ダニエル・リカルド 今シーズン限りでマクラーレンとの契約終了 勢い維持できず

公開 : 2022.08.25 18:25

F1ドライバーのダニエル・リカルドが、今シーズン限りでマクラーレンを離脱することに。後任は発表されていません。2021年に入団したリカルドですが、チームの期待に応えるのに苦労していました。

契約を早期終了 後任は未発表

F1ドライバーのダニエル・リカルドが、在籍するマクラーレン・レーシングを今シーズン限りで去ることになった。もともとは2023年のシーズン終了までの契約だったが、リカルドとマクラーレンはその予定を早めることに合意した。

2021年にルノーからマクラーレンに移籍したオーストラリア人のリカルドは、同年のモンツァでの優勝をはじめ、一定の成功を収めたが、その勢いを維持することはできなかった。記事執筆時点で、リカルドはF1ドライバーズ選手権で12位(19ポイント)につけており、若いチームメイトのランド・ノリスとは5位と57ポイントの差がある。

ダニエル・リカルド
ダニエル・リカルド

マクラーレンはまだリカルドの後任を確定していない。

リカルドはこう語っている。

「過去2シーズン、マクラーレン・レーシングのファミリーの一員であることは光栄だった。けど、ザク(・ブラウン、CEO)やアンドレアス(・ザイドル、チーム代表)と数か月にわたって話し合った結果、チームとの契約を早期に打ち切り、今シーズン限りで互いに別の道を歩むことで合意した」

「この大好きなスポーツに参加し、関わることにこれほど意欲を燃やしたことはない。次に何が起こるか楽しみだ」

ザイドルは次のように語っている。

「モンツァでの優勝は、チームにとって大きな励みとなったし、決して忘れることはない」

「残りのシーズン、まだコンストラクターズ選手権での重要な戦いが待っている。ダニエルやランドとこの戦いに挑むのが楽しみだ」

2022年シーズンにおけるこれまでの最高位は4月のオーストラリアGPでの6位で、合計19ポイントのうち8ポイントを獲得している。

レッドブル・レーシングで頭角を現したリカルドだが、ルノー、そしてマクラーレンに移籍してからは一貫したフォームを見つけるのに苦労している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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