マクラーレンCEO 同社初のSUV導入に積極的 「非常に重要なマーケット」と認める
公開 : 2022.08.25 19:05
今年7月にマクラーレンのCEOに就任したマイケル・ライターズは、SUV導入に積極的な姿勢を見せています。高性能のEVとなる可能性もあります。
SUVは重要なマーケット
マクラーレン・オートモーティブの新CEO、マイケル・ライターズは、SUVの発売に前向きであり、どのようなスタイルがふさわしいか積極的に調査している。
7月1日にマクラーレンに移籍して以来、AUTOCARのインタビューに応えるのは今回が初めて。ライターズは、純粋なミドエンジン・スーパーカー以外にも、ブランドを展開させていきたいと述べた。
マクラーレン初のSUV(またはクロスオーバー)の導入計画が進行中であることは、6月の段階でほぼ明らかになっている。2020年代後半に登場する可能性が高く、価格は35万ポンド(約5600万円)近くになると予想される。
また、ハイブリッドではなく完全なBEVとして検討されていると言われ、2~3基の電気モーターを搭載する高性能の四輪駆動モデルとなる可能性もある。
ライターズのキャリアにおいても、ポルシェ・カイエンをはじめ、フェラーリの次期プロサングエの開発を主導したことから、マクラーレンもすぐにこの流れに乗るのではないかと予想される。
「フェラーリではSUVを開発しました」とライターズは言う。「ポルシェでもSUVを開発しましたから、SUVは好きなんです。でも、わたしのために作るわけではありません。SUV市場は大変重要なマーケットだと考えています。今でも成長を続けており、セグメントとして非常に魅力的です」
クロスオーバーやSUVに対するマクラーレンの方針転換は、間違いなく他社の成功を受けてのものだろう。ポルシェやランボルギーニといった高級ブランドから発売されているSUVモデルは、従来のスポーツモデルを大きく上回る販売台数を記録し、莫大な利益を生み出している。
例えば、ポルシェは2021年の販売台数が初めて30万台を超え、最高記録を更新した。SUVのマカンとカイエンを合わせると、その販売台数の半分以上を占めることになる。一方、スポーツカーの911はわずか3万8464台であった。
この傾向はランボルギーニのウルスについても同様で、2021年には約2対1の割合でスーパーカーのウラカンを上回った。アストン マーティンにおいても、DBXは2021年に同社の世界販売台数の半分を占めた。
最も利益率の高いスーパーカーメーカーと言われるフェラーリでさえ、年内に同社初のSUVを発表する予定だ。プロサングエは、フェラーリの伝統的な自然吸気V12エンジンを搭載する。