マクラーレンCEO 同社初のSUV導入に積極的 「非常に重要なマーケット」と認める

公開 : 2022.08.25 19:05

マクラーレンらしいモデルとは

「マクラーレンとして我々が考えなければならないのは、『どうすればマクラーレンのDNAに沿った製品を見つけられるか』ということです。古典的なSUVは作るべきではありません」とライターズは語る。

しかし、SUVには積極的ではあるが、あくまでも議論の段階であり、SUVの代わりに、あるいはSUVに加えて、他のモデルも含めて広く検討中であるという。

純粋な内燃機関モデルが登場する可能性は低いだろう(画像は予想レンダリング)
純粋な内燃機関モデルが登場する可能性は低いだろう(画像は予想レンダリング)    AUTOCAR

ライターズは、SUVはマクラーレンの現在のモデルシリーズにも影響を与え、ブランドの認知度を高めることにつながると考えている。ポルシェでは、911の購入者がカイエンを購入するだけでなく、カイエンを購入した人が911を購入することもあるのだとか。

一方で、マクラーレンの既存モデルには重複している部分があり、新モデルを作ってもこれ以上「共食い」を起こすわけにはいかないと明かしている。そのため、フロントエンジンのスポーツカーやスーパーカーではなく、SUVのようなモデルが検討されているのだ。また、新しいアーキテクチャによってこれまでと異なるサイズやプロポーションが可能になることも、電動化の理由となっている。

マクラーレンが大手自動車メーカーと提携を結ぶという噂は絶えない。BMWアウディと交渉が行われているという報道もある。ライターズは、提携には興味を持っていることを認めつつも、差し迫ったものではないと述べた。

「提携には、技術と財政という2つの側面があります。もし、その両方が1つになれば、間違いなくそれがベストでしょう。しかし、まず第一に必要なのは、相乗効果を生み出す技術的なパートナーです。パートナーは適切なものでなければなりません」

「我々はDNAを維持しなければならないのです。共有技術だけを与えてくれるようなパートナーには興味がありません。ですから、問題は適切なパートナーを見つけることであって、誰でもいいというものではありません」

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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