327psは同社最強 マツダCX-60へ英国試乗 2.5L直4+モーター ブランド初のPHEV 後編

公開 : 2022.09.05 08:26

充分な訴求力があるPHEV エンジン版も気になる

駆動用モーターと内燃エンジンという、2つのパワートレインを搭載するというPHEVには、メリットだけでなくデメリットもある。新しいCX-60でも、その2面性があることには変わらない。

PHEVを選ぶ理由は、燃費性能の高さや環境負荷の小ささにある。CX-60のCO2排出量は33g/kmと小さく、充分な訴求力は持っている。確かに、売れ筋のパワートレインにはなるのだろう。

マツダCX-60 PHEV AWD タクミ(英国仕様)
マツダCX-60 PHEV AWD タクミ(英国仕様)

マツダCX-60で好ましいポイントは少なくない。しかし、その多くはPHEVとは直接関係のない部分。そこで気になってくるのが、直列6気筒のディーゼルとガソリンエンジン版の仕上がりになる。

一方で、このクラスのSUVでは走りも魅力的なBEVが増加傾向。マツダはこの機会に、もっと大胆に電動化技術へ踏み出しても良かったのではないか、と感じたことも事実ではある。

マツダCX-60 PHEV AWD タクミ(英国仕様)のスペック

英国価格:4万8050 ポンド(792万円)
全長:4745mm
全幅:1890mm
全高:1680mm
最高速度:199km/h(リミッター)
0-100km/h加速:5.8秒
燃費:66.6km/L
CO2排出量:33g/km
車両重量:2146kg
パワートレイン:直列4気筒2488cc自然吸気+電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:17.8kWh
最高出力:327ps/6000rpm(システム総合)
最大トルク:50.7kg-m/4000rpm(システム総合)
ギアボックス:8速デュアルクラッチ・オートマティック

記事に関わった人々

  • 執筆

    マイク・ダフ

    Mike Duff

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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