アウディ、F1参戦を表明 パワーユニット開発で2026年から 提携チームは未発表

公開 : 2022.08.26 20:45

どのチームと手を組むのか

アウディの参戦に関しては、パワーユニットを搭載するパートナーチームが発表されなかったことが驚きをもって受け止められた。

マクラーレンとのハイレベルな交渉が難航していると言われていたアウディだが、現在アルファ・ロメオとして活動しているスイスのザウバーとの提携に合意したと大きく報じられている。ドゥスマンCEOはこうした報道について回答を避け、「わかり次第お知らせします。チームに関する決定は、今年中に行います」と述べた。

アウディのロゴ入りで公開されたF1のコンセプトカー
アウディのロゴ入りで公開されたF1のコンセプトカー    アウディ

ドゥスマンCEOが会見で語ったのは、アウディがゼロから新しいチームを立ち上げるということではなく、「既存のマシンにアウディのパワーユニットを搭載する可能性が高い」ということだった。

この発表に、F1会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは歓迎の意を示した。「自動車ブランドの象徴であり、パイオニアであり、イノベーターであるアウディをF1に迎えることができ、大変嬉しく思っています」

「これはF1にとって大きな出来事であり、成長を続けるグローバルプラットフォームとしての大きな強みを浮き彫りにするものです。また、2026年にわたし達が進める持続可能な燃料を使ったハイブリッドエンジンへの移行が、自動車業界における将来のソリューションであることを大きく認識させるものでもあります」

「皆、グリッドにアウディのロゴが並ぶのを楽しみにしています。アウディの計画については、追って詳細を聞くことになります」

記者会見には、FIA会長で元ラリードライバーのモハメド・ビン・スライエムも出席。アウディのF1参戦を「マイルストーン」と表現した。「わたしのキャリアの中でもアウディを運転したことがありますが、グラベルでの四輪駆動は素晴らしいものでした。F1参戦は、今になって思いついたものではありません。来たるべくして来た場所なのです」

「間違いなく、大きな変化が起こるでしょう。PU(パワーユニットのレギュレーション)を変更しなければ、新しいチームが参加するチャンスはなかったでしょう」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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