発売4年前にもう完売 次世代EVオープン「ポールスター6」 初期生産枠500台、予約埋まる
公開 : 2022.09.01 18:05
ポールスターが2026年に発売予定のEVコンバーチブル「6」の初期生産枠500台が完売したとのこと。8月にコンセプトモデルが一般公開されたばかりですが、一体どのようなクルマなのでしょうか。
次世代EVオープン、初期生産枠完売
ボルボ傘下の高級EVメーカー、ポールスターは、新型コンバーチブル「6」の初期生産枠500台が完売したと発表した。2026年の発売予定だが、コンセプトモデルの一般公開から2週間経たずして、予約が埋まってしまった。
ポールスター6のペースとなったコンセプトモデル「O2」は、今年3月に初公開され、8月にはペブルビーチで実車が披露されている。初期の500台は完売したが、ポールスターは2022年末までに追加の生産枠を開放する予定であるとしている。
同社CEOのトーマス・インゲンラートは、「EVにオープントップを組み合わせた電動コンバーチブルは、ガソリン車マニアさえも魅了するものです」と述べている。
ポールスターが3月にO2コンセプトを公開したとき、インゲンラートCEOは、市販化しないのは「無責任」であると語っていた。
量産仕様の6では、次期EVセダン「5」のコンバーチブル版として、電動格納式ハードトップを採用する予定だ。ツインモーター/四輪駆動のパワートレインを搭載し、最高出力886psと最大トルク91.6kg-mを発生。0-100km/h加速3.2秒、最高速度250km/hを達成する見込み。
現在、2シーターの電動スポーツカーは数少ないが、今後数年でポルシェやアルピーヌ、ロータス、MGといったブランドからさまざまなモデルがデビューすると期待されている。その中でポールスター6は、長距離走行時の快適性と高級感に重点が置かれることになりそうだ。
O2コンセプトってどんなクルマ?
O2コンセプトのデザインとしては、EVクーペコンセプト「プリセプト」をベースとしている。インゲンラートCEOによると、ポールスターの「高級スポーツブランド」というイメージの強化と、社内開発の促進の2点を目的に開発されたという。彼は次のように語っている。
「そのエネルギーとビジョンが当社の原動力になっていることは間違いありません。ポールスター5でプリセプト・コンセプトを実現したのも、あえてそのビジョンを掲げて進んだ結果なのです」
O2の市販化については、「パッケージングとその構造から、このようなクルマを生産に移すことは可能です」と答えた。
「電動ドライブトレインは、スポーツカーにとって素晴らしいものです。そして、オープンルーフのコンセプトで誰もが夢見る『新鮮な空気、風、自然との距離』を実現するためには、電動ドライブトレインがぴったりです」
「電気の推進力は絶対にロードスターに合うはずなので、将来ロードスターを走らせるときは電気でなければならないと太鼓判を押したいですね」
O2の全長は約4600mmと、5より大幅に短く、ホイールベースも約400mm縮小されている。これは、5のスケートボードシャシーのフロアにある、後席レッグルーム用のスペースを取り除いたことによるものだ。
その結果、高剛性を維持しつつ、高いハンドリングとダイナミクス22インチのホイールを装着し、空力に配慮したボディワークが特徴。空気の流れを改善し、車両後方の乱流を減らすことで航続距離を向上させるよう設計されている。