欧州で一番売れているクルマ 7月販売台数トップ10
公開 : 2022.09.02 06:05
1. フォルクスワーゲンTロック：1万8938台（前年同月比15％増）
2017年にデビューしたフォルクスワーゲンの小型クロスオーバー、Tロック。その人気の背景には、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンからなる多彩なパワートレインや、最近導入されたパフォーマンス重視のフラッグシップモデル「R」の影響がある。また、クロスオーバーでは珍しいコンバーチブル仕様も販売を続けている。
2. ダチア・サンデロ：1万6632台（19％減）
手頃な価格の小型車ダチア・サンデロの販売台数は前年比19％減となったが、それでも人気を維持し第2位につけた。昨年、LEDヘッドライトやタッチスクリーン式インフォテインメント・システムなど装備が大幅に改良された新世代モデルが導入され、魅力を高めた。昨年は首位を獲得しており、今年も最後まで善戦を続けることが予想される。
3. プジョー208：1万6317台（51％増）
3か月連続で首位に立っていたプジョー208が、1万6317台で3位に転落。とはいえ、前年同月比51％増という数字は、プジョーにとっては朗報だろう。プジョーの新しいデザイン路線に合わせて大幅に改良されたことが、その人気に寄与していることは間違いない。ガソリン、ディーゼル、EVの各種パワートレインを揃え、多用途性と手頃な価格も魅力的だ。
4. トヨタ・ヤリス：1万4923台（21％減）
先月10位だったヤリスが、4位に躍進した。欧州におけるトヨタのベストセラーモデルであり、売れるには十分な理由がある。中でもGRヤリスは、昨年AUTOCARの英国編集部が試乗した中で最も優れたクルマの1つと評価している。
5. ダチア・ダスター：1万4920台（21％減）
サンデロと構造を共有する小型クロスオーバー車であるダチア・ダスターは、ヤリスにわずか3台及ばず、5位につけた。サンデロと同様、今年初めにフェイスリフトを受け、新しいデザインと最新の車載技術が採用されたことが弾みとなったようだ。約1万5000ポンド（約240万円）から販売され、ダチアの特徴である「手頃な価格帯」を強みとしている。
6. フィアット500：1万4923台（20%増）
フィアット500ほど認知度の高い小型車はあるだろうか。2007年から販売されている長寿モデルだが、すぐに廃止されることはないだろう。最近、最大44kWhのバッテリーを搭載したEV（500e）が発売された。航続距離は約320kmとされているが、EV以外にもマイルドハイブリッドとガソリンモデルが引き続き販売されている。
