ロータス・エランS4 FHCブラック・バッジ(1969年式)落札ならず BHオークション×ヤフオク 結果
公開 : 2022.09.04 20:42
BHオークションとヤフオクのコラボで開催された「コレクションカーオークション」の結果を紹介します。
もくじ
BHオークション×ヤフオク
「コレクションカーオークション」は、希少価値の高いクルマに特化したオークションハウスのBHオークションと、ネットオークションの「ヤフオク!」が協力して2021年6月から開かれている。
今回は14回目の開催。アルファ・ロメオ・ジュリアGTAmなどの希少な個体が出品された。
2022年9月4日に判明したロータス・エランS4 FHCブラック・バッジ(1969年式)のオークションの結果を紹介。
スタート価格:659万910円(税込725万1円)
最終結果:落札ならず
入札数:0
出品車両の詳細
ロータス・エランは、ロータス史上初の量産スポーツカーでありながら、「ライトウェイトスポーツ」というカテゴリーを完成させた。
その設計は、その後の自動車史に多大な影響を及ぼし、ユーノス・ロードスターなどの国産名車も、エランを手本に設計がおこなわれたといわれている。
ロータスツインカム+超軽量ボディのパッケージングは、非常に高い運動性能を実現しつつ、ドライバーにまるでクルマが自身の手足となったかのようなフィールを与える操作性に結実したのであった。
この「エランS4」は、事故(1968年のF2ホッケンハイム)で亡くなったF1ドライバー、ジム・クラークに捧げて、特別にエンブレムが黒く塗られた通称「ブラック・バッジモデル」。
ブラック・バッジは、彼の喪中の限られた期間にのみ生産されたモデルであり、非常に希少性が高いことで知られている。
その希少モデルをレストアしたのがこの個体。
この個体はワンオーナーのもと、35年もの間ガレージ内にて厳重に保管されていた。
その後、現オーナーの手に渡り、ボディ、下まわり、内装に至るまで徹底的なレストレーションがおこなわれたという。
エンジンルームも抜かりなく仕上げられており、フードを開ければ名機「ロータスツインカム」が鎮座する。
またS4には、欧州排ガス規制の関係からゼニス・ストロンバーグ製のキャブを搭載する個体が存在するが、この個体はより高性能なウェーバー製40DCOEを搭載している。
完璧なコンディション、そしてジム・クラークの「伝説」を受け継いだコレクタブルな1台。
オドメーターは6万4264kmを刻むこの個体は、60年代モータースポーツ全盛期を象徴する存在として、今後もその価値を高めていくことだろう。