2代目で盤石化 新型キア・ニロ・ハイブリッドへ試乗 C-HRやHR-Vとしのぎを削る 前編

公開 : 2022.09.28 08:25  更新 : 2022.10.01 22:10

飛躍したインテリア 大きな荷室容量

今回のモデルチェンジでインテリアも飛躍した。2面のモニターがダッシュボード上で存在感を示し、全体的な面構成もシャープ。ツインスポーク・ステアリングホイールは、EV6との結びつきを感じる特徴となっている。

サイズの拡大で、車内空間にもゆとりが生まれている。リアシートは大人にも不満のない広さがあり、荷室は451Lと使える容量がある。ハイブリッド用バッテリーが空間を侵食しているが、C-HRやHR-Vよりも大きい。

キア・ニロ・ハイブリッド(英国仕様)
キア・ニロ・ハイブリッド(英国仕様)

内装のデザインは美しいと筆者は思う。EV6ではプラスティック製パネルが多すぎる印象だが、手頃な価格のニロの場合は雰囲気に合っている。

新しいテクスチャーも採用しており、特に石目調のパネルは新鮮。ブラック一辺倒ではない配色も良い。トップグレードを選択すると、真鍮のようなトリムも施される。

シートや天井の内張りには、リサイクル素材が用いられている。レザーはオプションでも用意されないそうだ。

大きなモニターを獲得した一方で、実際に押せるハードボタンが残されているのは好印象。エアコンとインフォテインメントで共有するショートカットキーは、利便性に優れるとまではいえないものの、より悪い他社の例もゼロではない。

フロントシートは座り心地が良く、適度に身体をサポートしてくれる。座面は高めでSUVライク。高身長のドライバーは、ステアリングホイールの調整域が足りなく感じるかもしれない。

インフォテインメント・システムはキアのオリジナル。操作性は良好で、有線でスマートフォンとのミラーリングに対応する。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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