【詳細データテスト】ケータハム・セブン 調整式のダンパーを初採用 音と乗り心地は強烈 価格は高い

公開 : 2022.09.10 20:25  更新 : 2022.10.04 04:56

使い勝手

インフォテインメント

当然ながら、セブンのカップを名乗るモデルに、ここで解説するような装備は用意されていない。そのため、今回は例外的に評価を空欄とする。

サーキットではデータロガーのようなものが必要だと感じるかもしれない。しかし、公道でのドライブを楽しむのであれば、身の回りにあふれるデジタルなものから自由になれる数少ない空間に、液晶ディスプレイやタッチパネルなどあってほしくはないだろう。

デジタル画像と合成音声のガイドに支配されることなく、サイドマフラーからのエグゾーストノートだけをBGMに、気の向くまま走る時間があってもいい。もっとも、道に迷ったら、スマホのお世話にはなるだろうが。
デジタル画像と合成音声のガイドに支配されることなく、サイドマフラーからのエグゾーストノートだけをBGMに、気の向くまま走る時間があってもいい。もっとも、道に迷ったら、スマホのお世話にはなるだろうが。    MAX EDLESTON

さらにいえば、マイク・ザ・パイプの後継者が奏でるサウンドの前ではオーディオも不要なのではないだろうか。スマートフォンは小さな収納スペースにバッグごと放り込んで、ただひたすら走りを堪能しようではないか。

燈火類

今回は性能を試す機会がなかったものの、テスト車には800ポンド(約13.2万円)の高輝度LEDヘッドライトが装備されていた。

ステアリングとペダル

ペダルボックスのポジションは、左足ブレーキを駆使したシリアスなサーキット走行を想定している。ブレーキペダルはド真ん中にあり、スロットルとクラッチのペダルは等間隔に配置。きわめてタイトに詰め込まれている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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