フェラーリ初のSUV 新型プロサングエ、9月13日公開 伝統のV12エンジン搭載

公開 : 2022.09.07 14:45  更新 : 2022.09.14 08:42

フェラーリは、9月13日に同社初のSUV「プロサングエ」を発表することを明らかにしました。V12を搭載する4シーターの大型モデルとなる見込みで、フェラーリらしさを追求しているとのことです。

新型フェラーリプロサングエ 9月13日に初公開

フェラーリは、同社初のSUVとなる新型「プロサングエ」を9月13日に発表する予定だ。SNSの公式アカウントで明らかにした。

プロサングエのティーザー画像と短い予告映像も公開され、正面から見たシルエットが確認できる。また、予告映像ではエンジンサウンドも公開されている。

フェラーリがSNS上で公開したプロサングエのティーザー画像。
フェラーリがSNS上で公開したプロサングエのティーザー画像。    @Ferrari

フェラーリは以前、プロサングエにV12エンジンを搭載することを明かしている。同社のベネデット・ビーニャ社長はロイター通信に対し、「いくつかの選択肢を試したところ、V12エンジンが提供できるパフォーマンスとドライビング・エクスペリエンスは、市場において正しい選択肢であることは明らかでした」と語っている。

フェラーリは次のように述べている。

「V12は、常にフェラーリのDNAの本質的な部分です。V12は我々の遺産を称えるものであり、パフォーマンスと純粋なドライビング・エモーションの新たな高みを求める絶え間ない探求の象徴なのです」

フェラーリらしさを追求 競合と差別化できるか

プロサングエは全長5m前後の4シーターとなる見込みで、車高調整可能なサスペンションによって地上高を確保しつつ、オフロード性能とオンロード性能を両立させるためアンチロール・システムも採用するだろう。

デザインに関しては、公式に発表されているのはフロントエンドのみ。しかし、今年初めにリークされた画像から全体的なデザインを見ることができる。

次期フェラーリ・プロサングエのティーザー画像
次期フェラーリ・プロサングエのティーザー画像    フェラーリ

フェラーリのマイケル・ライターズ最高技術責任者は以前のAUTOCARのインタビューで、「このクルマと技術的コンセプトには確信を持っている」と述べた。

「真のSUVであり、お客様を納得させるコンセプトとパッケージを持っていますが、その一方で既存SUVとの大きな差別化コンセプトを備えています」

このコンセプトとは、フォルクスワーゲン・グループのMLBプラットフォーム(トゥアレグアウディQ7ベントレーベンテイガランボルギーニウルスで採用)のような、グループ内で共有されている構造とは対照的に、自前のアーキテクチャを用意することで、SUVならではの広さや快適性と、フェラーリらしいパフォーマンスを実現するというものだ。

マセラティ、ランボルギーニ、アストン マーティンロータスなど、往年のスポーツカーブランドが次々とSUVを導入する中、ついにフェラーリもこの流れに乗ろうとしている。初の「跳ね馬」SUVはどのようなモデルとなるのか。9月13日のリリースを待ちたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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