日産エクストレイル 新型が欧州デビュー 日本未導入ハイブリッドも

公開 : 2022.09.07 18:25

日産エクストレイルの英国向けモデルが発表されました。VCターボ搭載の1.5Lマイルドハイブリッドとeパワーを用意し、ライバルの多い激戦区へ投入されます。

マイルドハイブリッドからeパワーまで

日産は、新型エクストレイル(X-TRAIL)の英国仕様を発表した。価格は3万2030ポンド(約530万円)からとなっている。

英国向けには5人乗りと7人乗りを用意し、パワートレインは3種類のハイブリッドを設定。5つのグレードを揃え、来月発売される。

日産エクストレイル(欧州仕様)
日産エクストレイル(欧州仕様)    AUTOCAR

ベースモデルのエンジンはターボチャージャー付きの1.5Lガソリンで、マイルドハイブリッド・システムを搭載している。トランスミッションはCVTで、最高出力163ps、最大トルク30kg-mを発生する。可変圧縮ターボにより、最大17.0km/lの燃費を実現するという。

また、1.5Lガソリンエンジンを発電機とし、電気モーターで駆動するeパワー搭載車は3万4465ポンド(約570万円)から。エンジンは1600~4800rpmの回転を保ち、最高出力は204ps。ワンペダルドライブが可能な「eペダル」も搭載する。日産によると、燃費は最大20.6km/lに達するという。

ラインナップの最上位は四輪駆動の「e-4ORCE」システム搭載車で、価格は3万6665ポンド(約610万円)から。リアアクスルに電気モーターを追加したフルタイム四輪駆動で、0-100km/h加速7.0秒、燃費19.0km/lを達成する。

日産によると、e-4ORCEシステムは、フロントとリアのパワー配分を0.0001秒で変化させることができ、グリップを向上させるという。また、リアモーターの追加により、高度なブレーキ回生およびブレーキベクタリング・システムが加わり、より安定した走りを実現するとしている。

ファミリーに優しい中型SUV

スタイリングの大部分は、北米市場向けのローグ(Rogue)と共有している。ルノー・日産アライアンスのCMF-Cクロスオーバー・プラットフォームを大幅に改良したモデルとなっている。

ダッシュボードには12.3インチのスクリーンが2つ配置され、標準装備のアマゾン・アレクサ(音声コントロール)や10.8インチのヘッドアップディスプレイと連動。ドライバーが道路から目を離す必要性を最小限に抑える。

日産エクストレイル(欧州仕様)
日産エクストレイル(欧州仕様)    AUTOCAR

7人乗り仕様では、最後列の3列目シートは身長160cmまでの乗員に対応する。リアエアコンやUSBポート、リアドア内蔵のサンブラインドなど、子育て世代に優しい装備も充実している。

実用性に関しては、3列目シートをフラットに畳んだ状態で585Lのトランク容量を確保。2列目は60:40の分割可倒式で、中央のスキーハッチには長尺物の積み込みが可能だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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