海外で格安で売られている中古車 19選 トヨタ・セリカからBMWまで

公開 : 2022.09.17 06:05

サーブ900(2代目)

今はなきスウェーデンの自動車メーカー、サーブが1992年に発売した900(または後の9-3)は、大人向けのカブリオレだ。値段もお手頃。中古車の場合、対処すべき厄介事はあるが、核心部はかなりタフである。面白いほどゆったりした運転感覚だが、見た目は素晴らしい。

英国で見つかった2004年式の9-3 2.0T Vector、走行距離12万kmのブラックの個体は、1895ポンド(約30万円)とお買い得。

サーブ900(2代目)
サーブ900(2代目)

価格:1895ポンド(約30万円)

セアトレオン

運転するのが楽しくて、十分タフなハッチバック。欧州のハンドリングマシンと言えばフォード・フォーカスがよく知られているが、セアト・レオンはそれに代わるだけの実力を備えている。

エンジンの選択肢も豊富で、1.6Lガソリンも妥協点としてまずまずのものだが、できれば1.8Lを狙いたい。コイルとプラグの不具合でエンジンがかからなくなることがあるが、セアトはフォルクスワーゲン・グループの一員なので、修理は比較的簡単にできる。

セアト・レオン
セアト・レオン

2005年式の1.6 SXグレードは12万kmで950ポンド(約16万円)。もはやバーゲン価格だ。古いレオンには、走行距離が長いものが多いようだが……。

価格:950ポンド(約16万円)

スズキワゴンR

軽自動車のワゴンRは、日本では説明の必要がないほどよく知られたモデルだが、かつて普通車の規格で作られたワゴンR+というモデルもあった(現在ではソリオとして販売されている)。

1999年に登場したワゴンR+は、初めから海外での販売も視野に入れて開発されている。1.0Lガソリンエンジンを搭載し、走行性能は必要十分。シートは老若男女問わず座りやすいもので、トランクやシートを畳んだときの室内空間は広大だ。

スズキ・ワゴンR
スズキ・ワゴンR

オペルからもアギーラ(Agila)の名で販売されているので、欧州ではこちらの名で認知している人も多いだろう。しかし、今ではワゴンR+の方が安いようだ。

長大な走行距離には耐えられないので、ブレーキやサスペンションに注意が必要。12万km強の2004年式1.3 GLグレードなら、買う価値はあるだろう。

価格:790ポンド(約13万円)

トヨタ・セリカ

恋しいトヨタ・セリカ。現代でいえばGR86に相当するだろうか。ちょっと古くなってしまったが、シャープなセリカにはまだ愛すべき魅力がたくさんある。それにトヨタ車である以上、オイルがこげつくことはあっても信頼性は抜群だ。

チューニングを施した個体は避けたい。オンラインで探したところ、2005年式、走行距離17.4万kmの個体が見つかった。エアコンと3か月の保証付きで1995ポンド(約33万円)である。

トヨタ・セリカ
トヨタ・セリカ

価格:1995ポンド(約33万円)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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