日野、プロフィア/セレガ リコール届出 2.1万台対象 国交省、不正相次ぐ日野に是正命令発出
公開 : 2022.09.12 06:45 更新 : 2022.09.26 14:39
日野は大型トラック「プロフィア」、大型バス「セレガ」のリコールを届出ました。同日、国交省より日野に対する是正命令も発出されました。
大型トラック/バス 2.1万台対象
日野は、2022年9月9日付で、大型トラックのプロフィア、大型バスのセレガ(2017年6月6日~2022年3月4日製造)計2万1000台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。
国土交通省によると、E13Cエンジン搭載車において、DPR再生用制御プログラムが不適切なため、高回転高負荷条件でのDPR再生中に尿素SCR触媒温度が想定より高温となり、触媒劣化の進行が早くなることがある。
そのため、そのまま使用を続けると排出ガス中の窒素酸化物の排出値が規制値を超えるおそれがあるという。
改善策として、全車両、暫定措置として浄化率の点検をおこない、基準値を超える場合は触媒を交換する。
また、メンテナンスノートの点検整備項目にSCR触媒の浄化率点検を追加する。
なお、恒久対策が決定し次第、改めて措置を実施するという。
同様の内容について、いすゞからもリコールの届出がなされており、大型バスのガーラ(2017年7月28日~2022年2月16日製造)計493台が対象となっている。
また、不正が相次いで発覚した日野に対して、国土交通省は、同省の立入検査の結果を踏まえ、基準不適合が確認されたエンジンについて型式指定の取消に向けた手続きを開始することや(なお、基準適合が確認されたエンジンについては出荷再開を認める)、二度と不正行為を起こさない体制への抜本的な改革を促すべく是正命令を発出した。