まもなく登場 新型フォード・マスタング V8ハイブリッドも視野? 9月14日発表予定
公開 : 2022.09.12 19:05
7代目となる新型フォード・マスタングが14日に発表される予定です。歴代で初めて電動化される可能性があり、過去の特許申請ではV型エンジンのハイブリッド化も考えられます。
7代目マスタング ついに電動化?
7代目となる新型フォード・マスタングが、9月14日に北米国際オートショー(デトロイト・オートショー)で発表される予定だ。
58年におよぶマスタングの歴史の中で、最も大きな変化が訪れる見込み。以前、カモフラージュをまとったプロトタイプが目撃されたが、マスタングの特徴的なシルエットと筋肉質なデザインを引き続き採用することは明らかである。フロントとリアのライト形状やフロントグリルなどが確認できるが、現行モデルとの最も大きな違いはパワートレインにあるだろう。
新型マスタングは、トレードマークのV8ガソリンエンジンを中心としたハイブリッド・システムを導入することで、歴代で初めて電動化を果たす見通し。
複数のパワートレインの設定が考えられるが、上位モデルでは現行の自然吸気5.0L V8エンジン「コヨーテ」を継承しつつ、排出ガス低減と出力向上を目的に2基の電気モーターを採用する可能性がある。この新しいパワートレインの存在は、2017年に特許申請の際に確認されていた。
特許申請書によると、モーターはいわゆるパンケーキ型で、エンジンとは直結されていない。2基のモーターは車輪に接続され、「トラクションを増加させる」四輪駆動システムの一部になるようだ。モーターの動力は、V8のクランクシャフトで稼働するスターター・ジェネレーターから得ており、重量とスペースを消費するトラクションバッテリーが不要になるとのこと。
つまり、新型マスタング・ハイブリッドは四輪駆動となり、V8で後輪を、2基の電気モーターで前輪を駆動する可能性がある。電気モーターだけで走行するEVモードや、ガソリンエンジンとともに四輪を駆動してトラクションを最大化する機能の実装などが予想される。
こうした電動化技術を背景に、欧州市場へのテコ入れも予想される。フォードの広報担当者は新型マスタングについて言及することを避けたが、このモデルは今後も欧州向けの製品計画に含まれると述べている。
フォードは昨年、フォード・フォーカスSTと同じターボチャージャー付き2.3L 4気筒エンジンを搭載するエントリーモデルのマスタング・エコブーストの欧州販売を、販売不振を理由に終了している。
エコブーストエンジンがハイブリッド化する可能性はまだ不明だが、フォードの特許はV型エンジンに適用される。