BMW X6、モスクワからパリへ公開延期
公開 : 2014.08.06 22:30 更新 : 2017.06.01 02:12
BMWはX6のワールド・プレミアを当初予定されていた8月のモスクワ・モーターショーから10月のパリ・モーターショーへ延期になったとAUTOCARにコメントした。
この第2世代のX6は、最近発表された第3世代のX5と歩調を合わせて開発されたもので、その製造はアメリカのサウスカロナイナ工場が担当する。
そのスタイリングは、フロントおよびリアがよりアグレッシブになってはいるが、基本的シルエットが先代から変わりなく、正常進化の範囲といえる。より小さく安価なX4との共通点も多く見られる。
以前に捕らえられた初期のプロトタイプよりもサイズは大型化されなかったようで、若干先代よりも大きくなったに留まる。全長4909mm、全幅1989mm、全高1702mmで、第1世代と比較すると34mm長く、4mm広く、12mmほど高くなっている。またホイールベースは2mmほど縮小された2933mmだ。
ボディ重量は、充実された装備にもかかわらず、最も軽いxDrive 30dの場合、先代の2065kgよりも10kgほど軽く仕上がっている。
インテリアは、X5と共有される面が多く、シートは輪郭が強調されたものが誂えられる。
ブート・スペースは控えめだが僅かに増加している。そのアップした容量が10ℓで、合計580ℓとなる。リア・シートは40/20/40の分割可倒式だ。
エンジンは、ラウンチ時には1種類のガソリン・エンジンと2種類のディーゼルがラインナップされる。すべてのエンジンは、8速のオートマティック・トランスミッションが組み合わせられ、駆動方式はxDrive、つまり4WDとなる。また、電子制御のトルク・ベクタリング・コントロールを持つダイナミック・パフォーマンス・コントロールも標準となる。
トップ・エンドとなるのは、450ps、66.4kg-mのパワー、トルクを持つ4.4ℓV8を搭載するxDrive50iだ。これは先代に比べて43ps、9.3kg-mほどパワーアップしている数値だ。パフォーマンスも、0-100km/hが0.6秒速くなっった4.8秒というタイムをマークする。
ベーシック・モデルは、BMWのラインナップではお馴染みの3.0ℓ直列6気筒ターボ・ディーゼルを搭載するxDrive30dだ。パワーは258ps、トルクは57.0kg-mで、0-100km/h加速は6.7秒。16.7km/ℓの燃費と159g/kmのCO2排出量を持つ。
ディーゼルのトップ・モデルは、381ps、75.3kg-mを発揮する3.0ℓ直列6気筒トリプル・ターボ・ディーゼルを搭載するM50dだ。パフォーマンスは0-100km/h加速が5.2秒。最高速度はリミッターの効く250km/hにまで達するという。
2015年の春には、BMWはxDrive35iと、xDrive40dをラインナップに加える予定だ。
サスペンションはアルミニウム製で、フロントがダブル・ウィッシュボーン、リアがマルチリンク。この新しいシャシーはバネ下重量が先代よりも軽量化されており、レスポンスが向上し、機敏さも増しているとBMWは主張している。