マツダCX-60買いました! 自動車ライター工藤貴宏 XDハイブリッドに試乗 息づくマツダのDNA
公開 : 2022.09.15 11:00 更新 : 2022.09.15 11:59
自動車ライター工藤貴宏がマイカーに指名したマツダCX-60。大排気量ディーゼル×マイルドハイブリッドグレードに試乗しました。
もくじ
ーCX-5からCX-60へ ディーゼル1択!
ー時代に逆行? ディーゼルは6気筒
ー燃費性能は抜群 気になっていたATは?
ー大排気量の骨太感×マツダのDNA
ーマツダCX-60 XDハイブリッドのスペック
CX-5からCX-60へ ディーゼル1択!
何を隠そうマツダ「CX-60」をオーダー済みだ。自分の愛車としてである。
なぜCX-60なのか?
もうすぐ残価設定ローンが終わる「CX-5」からの乗り替えであり、「同じ車体を再び買うのもどうかと思う。ではCX-60で」というのも半ば事実だが、それだけでではない。
そこで今回は、「なぜCX-60を選んだのか?」と「もうすぐオーナーになる立場として感じたCX-60」について書いてみよう。
なぜCX-60を選んだのか?
大きな理由は、ディーゼルエンジンであることと、そして6気筒エンジンであることだ。
CX-5で人生初となるディーゼルエンジンを所有して感じたのは、力強い走りと経済性。極太の低回転トルクによって加速が力強いから運転が楽で、しかも燃料コストが安い。
燃費には不利な街乗りばかりしているのに平均燃費計は12km/Lを超えるし、給油するのはガソリンよりも安い軽油だから財布にやさしいのだ。
たしかに購入時はガソリン車よりも車両価格が高いけれど、走りと燃費を考えれば満足度は高い。
だから、次もディーゼルと考えるのは当然の成り行きである。
しかしながら、ディーゼルエンジンを積んだ国産SUVを選ぼうとすると、マツダ車のほかにはトヨタ「ランドクルーザー」くらいしか見当たらない。
本格クロカンのランクルはプラドを含めても自分の愛車とするイメージがわかないので、選択肢となるのはやっぱりマツダ車なのだ。
時代に逆行? ディーゼルは6気筒
しかも、CX-60のディーゼルは6気筒エンジンである。
いま、燃料節約(二酸化炭素排出量削減)のためにエンジンのダウンサイジングが声高に叫ばれ、プレミアムブランドのDセグメントセダンである「メルセデス・ベンツCクラス」でさえも、新型は高出力仕様のAMGモデルも含めて現時点では6気筒エンジンの搭載がないほど。
そんななか、CX-60は時代に逆行するかのごとく新開発の6気筒エンジンを搭載してきた。マツダはなんてことを(笑)
個人的には「EVやハイブリッドはこれからいつでも買う機会がある。それよりも今のうちにモーターのつかないエンジンを楽しむべき。マルチシリンダーエンジン最高!」と思っているので、CX-60のモーターがない純粋なディーゼル車はまさに買うべきクルマなのである。
ただ、マツダだって破れかぶれになって3.3Lという大排気量の6気筒エンジンを立ち上げてきたわけではない。
彼らの説明によると、ゆとりある走りを味わいつつ効率を追求するためには大排気量のディーゼルがベストなのだという。
大排気量の余裕を最高出力アップではなく効率へ傾けることで実現した燃費は純エンジン車(XD)がカタログ記載のWLTCモード値で19.8km/L、マイルドハイブリッド車(XDハイブリッド)では21.1km/Lにも達する。
2tに迫るほど重量級のSUVがガソリン1Lで20kmも走る。その事実は驚きでしかない。