スバル新クロスオーバーSUV「クロストレック」とは何者? 外装/内装/パワートレイン/使い勝手を解説
公開 : 2022.09.15 14:00
パワートレインは2.0L eボクサーを搭載
現段階で発表されている日本仕様のパワーユニットは、2.0L水平対向4気筒の直噴DOHCに交流モーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e-BOXE(eボクサー)」のみ。
パワースペックも未発表だが、従来型XVの同じユニットでは、最高出力145p+13.6ps、最大トルクは19.2kg-m+6.6kg-mを発生しているから、これと同等か多少はパワーアップしているものと思われる。
組み合わされるトランスミッションは、リニアトロニックCVT。駆動方式は、スバルの伝統であるフルタイム4WDのみ。
クロストレックのパワートレインに関しては、今後輸出展開される欧州市場の環境規制対応や、メインのマーケットである北米の状況などを鑑みて、この2L+モーターのeボクサーがベストと判断されているようだ。
なお、駆動方式に関しては、FFも追加設定されるといううわさがある。
プラットフォームは、従来型の優れた操縦安定性・乗り心地を支えた「スバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)」をさらに進化させた。
レヴォーグやWRX S4などの他車種で採用しているフルインナーフレーム構造の採用や、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取りつけ部の剛性向上など、最新の知見や技術を盛り込んだ。
これにより、高く評価されてきた従来型XVをさらに上まわる、高いレベルの動的質感を実現している。
アイサイトやインフォテインメントも進化
安全装備では、新世代アイサイトに国内のスバル車では初の広角単眼カメラを採用。
低速での走行時に、新型ステレオカメラよりも広角で、二輪車/歩行者を認識できる。
また、プリクラッシュブレーキで対応できるシチュエーションを拡大し、アイサイトとして最高の性能を実現している。
新型ステレオカメラも、画角を従来型の約2倍と大幅に拡大。
画像認識ソフトや制御ソフトを改良し、より広く遠い範囲まで認識できるようにした。
また、フロントガラス取りつけ式に変更するとともに、レンズフードを採用し、ユーザーがレンズに誤って触れることがないようにした。
さらに、デジタルマルチビューモニターは、4つのカメラ映像を合成して車両周囲360°を映し出す3Dビュー/トップビューを採用して、車両周囲の視認性を高めた。
また画面表示には新採用のセンターインフォメーションディスプレイを使用して、従来のマルチファンクションディスプレイより大きく高精細な画面により、見やすさと使いやすさを向上している。
センターインフォメーションディスプレイは11.6インチ(一部グレード)の大画面で、使い勝手の良さや先進的ですっきりとしたデザインはそのままに、スマートフォンとの連携機能を大幅に強化。
ふだん使っているスマートフォンと同じ感覚でシームレスに扱えるインフォテインメントシステムに進化している。
コネクティッドサービスでは、2020年に導入した「スバル・スターリンク」を採用しており、従来からの「つながる安全機能」が進化した。