キャンピングカー市場に黒船? フィアット・デュカト正規販売店が決定 ハイエースのライバルに
公開 : 2022.09.15 18:10 更新 : 2022.09.17 09:20
キャンピングカーのベースになる「フィアット・デュカト」の正規販売店5社が決定! 全長は、ハイエース・スーパーロングと変わりません。この黒船の魅力を、プロはどのように見ているのでしょう?
バンコンといえばハイエース これからは?
日本のキャンピングカーの生産台数は、年間で約8000台ほど。概ね、その半分がバンコン(バン・コンバージョン)と言われるカテゴリーで、ベース車は“ハイエースの一強”という状況が続いている。
そのバン・コンバージョンのキャンピングカーの新たなベース車両として注目されるのが「フィアット・デュカト」だ。ステランティス日本法人が国内への導入を行うわけだが、販売ネットワークとなる正規販売代理店5社が、本日発表された。
・ホワイトハウス(愛知県名古屋市)
・アールブイランド(茨城県常総市)
・岡モータース(香川県高松市)
・トイファクトリー(岐阜県可児市)
・ナッツ(福岡県遠賀郡)
いずれもAUTOCAR JAPANのキャンピングカー取材ではお馴染みのビルダーさん達だろう。
つまり、ステランティス ジャパンは、上記の5社にデュカトをBtoBで販売し、そこでキャンピングカーに架装された車両を、われわれユーザーは購入することになる。
デュカトは、ヨーロッパでは、2020年と2021年の小型商用車カテゴリーのベストセラー車だ。「FIAT PROFESSIONAL(フィアット プロフェッショナル)」という商用車ブランドに属するので、正式なモデル名は「フィアット プロフェッショナル・デュカト」となる。
日本仕様のデュカト サイズ/エンジン
正規販売代理店となった5社は、今後、ショールーム、そしてサービスワークショップをブランドの基準に則って準備するほか、初期配車のデュカトの架装を進めていく。
そして、来年2月に開催される「ジャパン・キャンピングカーショー2023」の会場で、キャンピングカーを始めとする多彩な架装車両をお披露目する流れだ。
2022年モデルのデュカトは、下記3種類のサイズ(欧州参考値)が導入される。
L2H2:全長5413×全幅2050×全高2524mm/ホイールベース3450mm
L3H2:全長5998×全幅2050×全高2524mm/ホイールベース4035mm
L3H3:全長5998×全幅2050×全高2764mm/ホイールベース4035mm
標準タイプ、そのロングホイールベース版、ロングホイールベースのハイルーフ仕様となる、3つのバリエーションを用意。「L2H2」「L3H2」の室内高は1932mm、「L3H3」の室内高は2172mm。
なお、日本仕様は、ディーゼル・エンジン(180hp/45.9kg-m)を搭載。スムーズな作動の9速オートマティック・トランスミッションを組み合わせる。
商用車カテゴリーでありながら乗用車に準じるパッシブ・アクティブセーフティ機能を備えるのも注目点。
歩行者検知付き衝突被害軽減ブレーキ、クルーズコントロール、レーンデパーチャーウォーニングに加え、デジタル処理をしたリアビュー画像を表示できるデジタル・ルームミラーが後方視界を確保する。
キャンピングカーのプロでもある正規販売代理店の代表者に、「ベース車としての魅力はどんなモノか?」を伺ってみた。