2万円台の注目パッケージ デジタルルームミラー+後方ドラレコの「ネオトーキョー・ミラーカムSE」を検証

公開 : 2022.09.20 19:45  更新 : 2023.11.24 14:18

アフターパーツの「デジタルインナーミラー」と、「リア専用ドライブレコーダー」がセットに。2万円台で手に入る「ミラーカムSE」、その実力は?

後方が見やすい! 安全運転にも貢献

市販カー用品の中でも人気急上昇中のアイテムが「デジタルルームミラー」。

カメラで捉えた車両後方の映像をルームミラー型ディスプレイに映し出すもので、新型車では標準装着している車種やオプション設定している車種が年々増えてきている。

スタイリッシュなデザインを採用。ディスプレイは10.88インチIPS液晶だ。映像は、昼間に駐車場で収録したもの。
スタイリッシュなデザインを採用。ディスプレイは10.88インチIPS液晶だ。映像は、昼間に駐車場で収録したもの。    浜先秀彰

従来からのルームミラーに比べて明るく鮮明な視界が得られるうえ、後席の乗員やラゲッジの荷物で視界を妨げられることもなく安全運転に貢献する。

ネオトーキョーからリリースされた「ミラーカムSE」は、デジタルルームミラーに録画機能を追加することで、リア専用ドライブレコーダーの機能も実現したモデル。つまり、これを装着することで「デジタルルームミラー」と「リア専用ドライブレコーダー」の2つのアイテムが同時に手に入るわけだ。

しかも価格は2万2800円(税込)とお手頃でコスパ抜群。

愛車にフロント用ドライブレコーダーしか装着していない、という人には大注目の1台といえる。

取付け方・付属品は? 実装レビュー

取付け作業は簡単だ。

本体を純正ルームミラーの上に重ね、2本の付属ゴムバンドで固定。

リアカメラはリアウインドウだけでなく、ナンバープレートガーニッシュなど車外にも取り付けられる。
リアカメラはリアウインドウだけでなく、ナンバープレートガーニッシュなど車外にも取り付けられる。    浜先秀彰

リアカメラは、付属の金属ブラケットと両面テープによってリアガラスまたはナンバープレートガーニッシュなどに装着し、電源はアクセサリーソケットにプラグを差して取得する。

ネット通販を主とするメーカーなので取付け作業はユーザー自身のDIYになるが、車両側への加工は必要ないし特別な工具も不要で、作業は1時間もあれば完了するだろう。

ケーブルの取回しに必要な「内張りはがし」と呼ばれるツールを付属し、公式サイトには取付け方法が写真入りで詳しく解説されているなど、ユーザーサポートもバッチリだ。

本体は独自の「トップウォール構造」によって車内側からケーブル接続部が見えず、後付け感がきわめて少ない。しかも、走行をしても本体がブレたりガタついて音が発生することもない。

メーカーサポート外となるがダッシュボード上にも設置できるという。

夜間の映像は? 駐車監視も対応

ディスプレイはタッチパネルを備えた10.88インチのIPS液晶で高精細。

フルHD画質で表示するため、後方車両のナンバープレートはもちろんドライバーの顔・動きまで認識でき、ソニーIMX307センサー搭載で夜間も肉眼より圧倒的に明るく見える。

高感度で暗所に強いソニーIMX307センサーを搭載する。ナイトドライブの安全性も高まる。(画像は一部加工しています)
高感度で暗所に強いソニーIMX307センサーを搭載する。ナイトドライブの安全性も高まる。(画像は一部加工しています)    浜先秀彰

映し出せる範囲はとても広く、イメージ的には後方左右の隣車線までカバーするほどで、車線変更時にも死角をほとんど感じない。

広く見えすぎて使いにくいという場合にはワンタッチで視界を狭められる(事前に範囲を設定)ズーム機能も利用可能だ。ちなみにこのディスプレイはOFFにすると通常の鏡になるため、万一トラブルで電源が遮断された場合でも運転上の支障は発生しない。

ドライブレコーダーとしてはフルHD画質〈解像度1920×1080〉でマイクロSDカード(16GBを付属)に映像記録ができ、明暗差を自動補正するWDR/HDR機能も搭載。

写真を見てわかるように昼・夜ともに鮮明な録画が行え、白飛びや黒つぶれも発生しにくい。

衝撃から10秒間 最大2回 OPケーブルも

駐車時に衝撃を検知して10秒間動作する衝撃監視機能も備えているが、電源容量の関係で動作するのは1回の駐車で最大2回までに限られている。継続的に使用したい場合にはオプションケーブルの接続が必要となる。

記録映像の再生は本体ディスプレイのほかパソコンでも可能で、その際には専用ビュワーソフトや汎用動画ソフトを利用する。オプションのGPSを組み合わせると日時や場所、速度などの確認も行えるようになる。

各種の設定はメニュ―画面から好みの項目を選択するだけと簡単。タッチパネル操作なので機械が苦手という人でも直感的に素早く扱えるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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