EVなことを忘れる馴染みやすさ アウディQ4 eトロン(最終回) 長期テスト 優れたファミリーSUV

公開 : 2022.10.01 09:45

セカンドオピニオ

汎用性の高いプラットフォームが、個性を消してしまうことはないようだ。確かに動的能力では、Q4 eトロンフォルクスワーゲンID.4に大きな違いがあるわけではない。

しかし、走りの洗練性はアウディとして充分。フロントグリルの4リングスにふさわしい内容だと思う。 Felix Page(フェリックス・ペイジ)

アウディQ4 eトロン・スポーツバック 40 スポーツ(英国仕様)
アウディQ4 eトロン・スポーツバック 40 スポーツ(英国仕様)

テストデータ

気に入っているトコロ

ボディサイズ:軽快に運転でき不足ない車内空間を備える、丁度いい大きさだといえる。
航続距離:現実的に約480kmは走れる。ベルギーへの夏の旅行も楽しめた。
扱いやすさ:少し時間が経つと、良い意味でBEVなことを忘れるほど使いやすい。

気に入らないトコロ

内装:グロスブラックのプラスティックパネルが多く、プレミアム感は薄く指紋が残りやすい。
ソフトウェア:何度かエラーが発生し、クルマの印象にも影響を与えた。早急に改善されるべきだろう。

走行距離

アウディQ4 eトロン・スポーツバック 40 スポーツ(英国仕様)
アウディQ4 eトロン・スポーツバック 40 スポーツ(英国仕様)

テスト開始時積算距離:2270km
テスト終了時積算距離:1万2588km

価格

モデル名:アウディQ4 eトロン・スポーツバック 40 スポーツ(英国仕様)
開始時の価格:4万6490ポンド(約767万円)
現行の価格:5万375ポンド(約831万円)
テスト車の価格:5万4565ポンド(約900万円)

オプション装備

パノラミック・ガラスサンルーフ:1250ポンド(約20万6000円)
マトリックスLEDヘッドライト:1075ポンド(約17万7000円)
アシスタンスパッケージ・プラス:950ポンド(約15万7000円)
ダンピングコントロール・サスペンション:950ポンド(約15万7000円)
MMIナビゲーション・アドバンスド:750ポンド(約12万4000円)
セーフティパッケージ・プラス:650ポンド(約10万7000円)
20インチVスポーク・グラファイト・アルミホイール:625ポンド(約10万3000円)
アウディ・フォーンボックス:475ポンド(約7万8000円)
プライバシーガラス:395ポンド(約6万5000円)
パドル付きフラットボトム・ツインスポーク・レザーステアリングホイール:285ポンド(約4万7000円)
ストレージパッケージ:225ポンド(約3万7000円)
アルミニウム・トリム:225ポンド(約3万7000円)
フロントドア・アコースティックガラス:120ポンド(約2万円)
ライティングパッケージ:100ポンド(約1万7000円)

燃費&航続距離

カタログ航続距離:508km
駆動用バッテリー容量:76.6kWh(実容量)
平均航続距離:410km(5.3km/kWh)
最高航続距離:490km(6.4km/kWh)
最低航続距離:339km(4.5km/kWh)

主要諸元

0-100km/h加速:8.5秒
最高速度:159km/h
パワートレイン:AC永久磁石同期モーター
最高出力:203ps
最大トルク:31.6kg-m
トランスミッション:シングルスピード・オートマティック
トランク容量:535L
ホイールサイズ:20インチ
タイヤ:235/50 R20
車両重量:2120kg

メンテナンス&ランニングコスト

リース価格:714ポンド(11万8000円/1か月)
CO2 排出量:0g/km
メンテナンスコスト:なし
その他コスト:なし
エネルギーコスト:363ポンド(6万円/電気)
エネルギー含めたランニングコスト:363ポンド(6万円/電気)
1マイル当りコスト:0.07ポンド(12円)
不具合:ソフトウェア

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

長期テスト アウディQ4 eトロンの前後関係

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