2022年版 現世最強? すべての願望を叶えるスーパーSUV ベスト10 技術とプライドをかけた1台

公開 : 2022.09.27 06:05

6. ボウラー・ブルドッグV8

「なんだこのクルマは?」と戸惑われる方もいるかもしれない。こちらは、英国に拠点を置くボウラー・モータースポーツ社が開発した、ブルドッグと呼ばれるモデルだ。外観からもお分かりのとおり、先代のランドローバーディフェンダーをベースとするオフロード車である。

ボウラーは、ランドローバーのさまざまなモデルをベースに超特殊なラリーレイド仕様を開発することで、英国やランドローバーファンの間でその名を知られている。ブルドッグはその最新作だが、クラシックな外見に騙されてはいけない。独自設計のまったく新しいシャシーと特注ボディを持つこのクルマは、ナンバープレートを付けたシルエット・レーサーと言うべきだろう。

6. ボウラー・ブルドッグV8
6. ボウラー・ブルドッグV8

5.0L V8エンジンを搭載したブルドッグは、思いのほか運動性能に優れ、オフロードではサスペンションがいかなる地形もいとも簡単に吸収してしまう。ボウラーは現在、さらなる派生モデルを開発中とのこと。期待は膨らむ一方だ。

7. メルセデスAMG G 63

メルセデスによるGワーゲン(現在の正式名称はGクラス)のモデルチェンジは、「成功」と見なさなければならない。現代のGワーゲンは、オリジナルの豊かな個性とオフロード性能はそのままに、新しいサスペンションとステアリングによって、親しみやすさを感じさせるハンドリングに仕上がっている。

もちろん、AMGが手を加えた高性能モデルも見逃せない。メルセデスは新型Gクラスで高級志向のインテリアを採用し、ラグジュアリー路線を進んでいるが、AMG 63は、スポーツカーのAMG GTと同じツインターボ4.0L V8エンジンを搭載。スーパーSUVという言葉がこれほど似合うクルマも珍しい。

7. メルセデスAMG G 63
7. メルセデスAMG G 63

8. ロールス・ロイスカリナン

ロールス・ロイスはSUVセグメントへ参入するに当たり、ファントムの6.75L V12エンジンを発展させたものを使用しており、最もパワフルなSUVの1つとなっている。そして高級車としては、間違いなくトップに君臨している。カリナンは、アストン マーティンDBXベントレーベンテイガよりも、ゆったりとした重厚な走りを好むSUVだ。

レンジローバーの水準には及ばないものの、渡河能力やサスペンションのアーティキュレーションなど、なかなか良好なオフロード走破性能を誇る。もちろん、このクルマの外観が気に入らなければ、性能は問題にならないだろうが。4000万円以上かけるなら、もう少し目に優しいものを期待したいのは確かだ。

8. ロールス・ロイス・カリナン
8. ロールス・ロイス・カリナン

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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