2022年版 現世最強? すべての願望を叶えるスーパーSUV ベスト10 技術とプライドをかけた1台

公開 : 2022.09.27 06:05

9. BMW iX

BMW iXが初めて登場したとき、多くの人の度肝を抜いたと言ってよいだろう。しかし、不思議なことに、この2.5トン級の電動SUVを目にする触れる機会が増えると、ルックスに対する厳しい見方がいくらか和らいでくる。そして、デメリットをほぼ払拭できるほど、このクルマの走りは実にいい。

走り出しで最初に気づくのは、快適さと静けさだ。エアサスペンションが路面の凹凸を吸収し、ほぼ無音のモーターと高い遮音性が静寂に満ちた世界を作り出している。それでいて、ビシッとした走りも見せてくれるのだ。テンポよく切れるステアリングと巧みなアンチロール制御により、これほど巨大な車体からは想像できない精度と粘り強さを備えている。

9. BMW iX
9. BMW iX

iXに与えられる最大の賛辞は、まさに「BMWらしいフィーリング」を持っているということである。最高出力618psのツインモーターのiX M60は、0-100km/h加速3.8秒、最高出力530psのiX M50は0-100km/h加速4.4秒と、瞬発力にも優れている。

10. メルセデスAMG GLS 63

メルセデスは長い間、GLSを「SUVのSクラス」と称してきた。正直に言うと、同社最大のモデルである現行のGLSは、乗り心地やインテリアの質感の点でSクラスにはやや及ばず、キャラクターが薄味だ。しかし、AMGモデルは期待通りと言うべきか、強烈な個性を放つ1台に仕上がった。

アファルターバッハの4.0L V8ツインターボ(611ps)を搭載し、2.5トンの巨体を停止状態から4.2秒で100km/hに到達させてしまう。そして、曲がりくねった道でも驚くほど俊敏に走ることができるのだ。こうしたSUVは、欧州よりも北米でウケがいいかもしれない。

10. メルセデスAMG GLS 63
10. メルセデスAMG GLS 63

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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