パリ・モーターショー2022 中国勢の猛攻、ジープの新型EVなど 見どころ先取り

公開 : 2022.09.28 18:05  更新 : 2022.10.07 17:33

メルセデス・ベンツEQE SUV

メルセデス・ベンツは、10月16日に開催される別のイベントで、EQEセダンの兄弟車となるEQE SUVを公開する予定だ。

EQCの上位に位置する高級電動SUVで、セダンのEQEと同じEVA2プラットフォームを採用し、広々とした室内空間が特徴になると予想される。

メルセデス・ベンツEQE SUVのプロトタイプ
メルセデス・ベンツEQE SUVのプロトタイプ

プジョー408

プジョーは、スタイリッシュでキザなデザインの自動車を大衆向けに発表する。2023年の発売に先駆けて、新型408をパリで初めて公開するのだ。

308と同じプラットフォームをベースにした408は、フォルクスワーゲンTロックBMW X2に対抗する、独特のシルエットを持った車種となる。しかし、室内空間に妥協はないようだ。ヘッドルームの狭い508とは異なり、408は実用性を重視しているとのこと。

プジョー408
プジョー408

プジョーの最新レイアウトであるiコックピットを採用し、デジタルディスプレイと10.0インチのタッチスクリーンを搭載。欧州向けには、2種類のプラグインハイブリッド車と1種類のガソリン車が設定される予定。

ルノー4

欧州のクラシックカーとして名高いルノー4が、EVとして復活する。ルノーが今後7年間に発売する7台のEVのうちの1台で、2025年に市場投入が予定されている。新型5と並んで、スタイルにこだわる消費者をターゲットにしたモデルとなる。

パリ・モーターショーでは、オフロード仕様のコンセプトモデルが公開される予定。

ルノー4の予告画像
ルノー4の予告画像

ルノーR5ターボ3 E

初代ルノー5の誕生50周年を記念して、ドリフトモードを搭載したEVコンセプト「R5ターボ3 E」という奇抜なクルマが制作された。

市販モデルではないが、巨大なリアタイヤ、2基の電気モーター(379ps)、42kWhのバッテリーを搭載しながら、車重はわずか980kgと非常に軽量。

ルノーR5ターボ3 E
ルノーR5ターボ3 E

インテリアはクラシックなコンセプトカーそのもの。レーシングシートとモジュール式の電子ディスプレイを備えながらもレトロに仕上げ、ノスタルジーとモダンを両立させている。

ルノー・オーストラル

ルノー・オーストラルは、カジャーの後継車種として2023年に欧州で発売予定の中型SUV。アライアンスパートナーである三菱日産と共同開発した第3世代CMF-CDプラットフォームをルノーとして初めて採用している。

ルノーの新しいスタイリングだけでなく、2種類のハイブリッドシステムも導入する。1.2L 3気筒または1.2L 4気筒に電気モーターを組み合わせ、出力は140psから200psと幅広い。燃費は最高26km/lを達成するという。

ルノー・オーストラル
ルノー・オーストラル

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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