新型BMW XM ブランド初の電動SUV、最高出力は748ps 欧州デビュー

公開 : 2022.09.28 17:45

なぜこのクルマを作ったのか?

AUTOCAR英国編集部は、BMW Mのフランク・ファン・ミールCEOにインタビューを行った。

――XMと次期M2で、Mのラインナップは完成するのでしょうか?

「ほぼ完成されていると思います。Mパフォーマンス車は、ほぼすべてのBMWで作ろうとしていますが、高性能のMモデルは、これで十分だと思います。まったく別のMモデルを新たに作る意味はないでしょう」

――XMはM部門にとってどのような意味を持つのでしょうか?

BMW Mのフランク・ファン・ミールCEO
BMW Mのフランク・ファン・ミールCEO    BMW

「当然ですが、製品ラインナップの拡大は顧客層の拡大につながります。当社のお客様からは、いつも次のようなお問い合わせをいただくことが多いんです。『メルセデスにはGクラスランボルギーニにはウルスがある。アストン マーティンにもDBXがある。なぜMがないのか』と」

「つまり、こうしたSUVのようなクルマが増えるのは、大きな需要があるからであって、Mにはこれに応える製品がなかったのです。だから、この顧客層に対するオファーを作りたかったんですよ」

――X7のMモデルを作ればよかったのでは?

「XMをM専用車にしたかったんです。たとえば、GクラスはGLEともGLSとも違いますよね。特定の目的に合わせて設計された特別なクルマであり、わたし達もそれを作りたいと思ったんです。そのようなクルマの顧客は、普通とは違うものを求めていますからね」

「そして、それはユニークで、外向的で、大胆であるべきで、クルマ自体がステータスであると同時に、ドライバーのためのものであるべきなのです。そうした考えがXMの背景にあります」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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