日本一長く走るEV! メルセデス・ベンツEQS発売 価格/サイズ/内装は? EQEも導入

公開 : 2022.09.29 14:10  更新 : 2022.10.02 14:46

メルセデスの電気自動車が、日本で1番長く走れるEVに! 「EQS 450+」「AMG EQS 53」「EQE 350+」「AMG EQE 53」が日本導入されます。

EV専用プラットフォームの時代に

執筆:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

9月29日。メルセデス・ベンツ日本は、初のラグジュアリー電気自動車「EQS」を発表した。

「EQS 450+」は同日から発売、「EQS 53 4マティック+」は予約注文の受付を開始する。

メルセデスAMG EQS 53 4マティック+
メルセデスAMG EQS 53 4マティック+    メルセデス・ベンツ日本

そして、ブランド初の中型セダン電気自動車「EQE」も日本披露され、予約注文をスタートした。

「EQ」というサブブランドでEVのラインナップを展開しているメルセデス・ベンツだが、これまでは、EQA/EQB/EQCといったSUVがベースの電気自動車を展開してきた(本国にはミニバンのEQVもある)。

これは他のメーカーでも同様。ボディが大きく、スペースに余裕があるSUVやミニバンは、バッテリーなどを搭載しやすく、EV化しやすいからだ。

また、航続距離を短くしたシティコミューターとしての電気自動車も多く見られる。スマートやミニなどは、近い将来に全車種をEV化する計画が進められている。

だが、今回のEQSとEQEは、メルセデス・ベンツとしては初のEV専用プラットフォームを採用した電気自動車だ。

エンジン車をベースにEVを作るのではなく、最初からEV専用に作られている。メルセデス・ベンツの電動化は、このEQSとEQEの登場を契機に、ますます加速していくことは間違いない。

プレミアム・ブランドの高級セダンに、EVプラットフォーム時代の到来を告げるような2台について、その概要を紹介していこう。

「EQS」「EQE」のサイズ/デザイン

EQSのサイズは、全長5225×全幅1925×全高1520mm、ホイールベースは3210mm。

EQEは、全長4955×全幅1905×全高1495mm、ホイールベースは3120mm。

こちらは同日発表されたEQE(メルセデスAMG EQE 53 4マティック+)
こちらは同日発表されたEQE(メルセデスAMG EQE 53 4マティック+)    メルセデス・ベンツ日本

車名からも分かるように、EQSとEQEの関係は、エンジン車のSクラスEクラスに近い。いずれもEV専用プラットフォームを採用し、これまでのエンジン車とは異なるスタイリングだ。

EQSのスポーティで低く構えたフロントは、グリーンハウスを跨いで続く「ワン・ボウ」(弓)のラインとサッシュレスドアにより、クーペのようなシルエットを形成。

フロント部にエンジン/ミッションを縦置きする必要がないことから、メルセデス・ベンツの典型的なシルエットとは異なるキャブフォワード・デザインにできる。通常よりも前方に位置するAピラーと前後のショートオーバーハングにより、ゆったりとしたキャビンを確保できるわけだ。

フロントフェイスには、超音波センサー、カメラ、レーダーセンサーなどADASのデバイスが組み込まれているが、「ブラックパネル」により、それらが表から見えることはない。

クーペのようなリアエンドは官能的なデザインとする一方、テールゲートにスポイラーを設けてスポーティな印象も持ち合わせる。

EQEのスタイリングも基本的には共通だが、EQSよりホイールベースが短く、ボディサイドを絞り込んだ。リアにはトランクリッド・スポイラーを採用し、ショルダーラインは筋肉質で力強い。

フロントはやはりブラックパネルを採用。ボンネットは左右フェンダーまで回り込み、シームレスなデザインとしているだけでなく、高速巡航時にボンネットが浮く現象を抑える機能性も備えた。

記事に関わった人々

  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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