日本一長く走るEV! メルセデス・ベンツEQS発売 価格/サイズ/内装は? EQEも導入

公開 : 2022.09.29 14:10  更新 : 2022.10.02 14:46

EQSの内装 AMGラインは?

EQSのインテリアデザインにおいては、電気自動車らしくデジタルな要素を取り入れている。

MBUXハイパースクリーンはEQSの象徴的な装備の1つで、詳しくは後述するが、3枚の高精細パネルとダッシュボード全体を1枚のガラスで覆うワイドスクリーンで構成されている。

EQSの前席内装(MBUXハイパースクリーン搭載)
EQSの前席内装(MBUXハイパースクリーン搭載)    メルセデス・ベンツ日本

そのまわりを、細いシルバーのフレーム、エアアウトレットを組み込んだルーバー状のトリムなどが囲む。

センターコンソールの前部はダッシュボードにつながり、下側は宙に浮いたような構造だ。これは、EV専用プラットフォームにより、従来のようなセンタートンネルが必要なくなったことを視覚的に示している。

ドアパネルは先進的な室内デザインを提案したもので、パネルに取付けたモジュール本体は宙に浮く格好で、アームレスト、ドアグリップ、ドアポケットなど、必要なものを備えている。

「EQS 450+」には、デザインはシンプルながら造形美にこだわったシートを採用。

サイドサポートの「ラップアラウンド」形状は、乗員の身体を支えるとともに、シート中央部とのコントラストによる立体感を生み出す。

オプションのAMGライン・パッケージではスポーツシートが標準だ。スリムな一体型の形状が特長で、シート表面は本革のカバーを掛けたように見えるデザインが施された。

EQEの内装 アナログとの共存

EQEのインテリアも、EQSと同様にデジタルな要素を取り入れている。

センターコンソールやドアパネル、シートのデザインなどは、EQSと共通だ。ただし、MBUXハイパースクリーンは、「EQE 53」にオプション設定となる。

EQEの前席内装(MBUXハイパースクリーン非搭載の車両)
EQEの前席内装(MBUXハイパースクリーン非搭載の車両)    メルセデス・ベンツ日本

これもEQSと共通だが、左右のエアアウトレットはジェットエンジンのタービンを模したデザイン。高度な精密技巧とデジタル技術を駆使したMBUXハイパースクリーンとのコントラストを通じて、アナログとデジタルの共存という遊び心豊かな演出とした。

なお、複雑な形状を持つタービンブレードは、エアコンの空気を効率よく配分する機能を備える。

EQE、EQSとも、コクピットの機能・操作は基本的にSクラスと同様だが、電気自動車ならではのアレンジを各部に施す。

グラフィックはすべてブルーのカラーテーマでデザインし、2つの円形メーターを映し出すクラシックなスタイルを採用。走行に関係するインフォメーションは2つのメーターの間に表示される。

ディスプレイの表示は、複数のスタイルからカスタマイズすることが可能だ。EQSは8つのスタイル、EQEは6つ(EQE 350+)か8つ(EQE 53)のスタイルが設定されている。

記事に関わった人々

  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事