2022年版 予算度外視で考える超高級車 ベスト10 世界一のラグジュアリー
公開 : 2022.10.02 18:05
7. ランドローバー・レンジローバー
「元祖」高級SUV、レンジローバーは現在5代目で、最新モデルは間違いなく過去最高だ。外観は先代モデルから進化しつつ、堂々たる風格はそのまま引き継いでおり、点灯時にしか見えないテールランプなど凝った工夫が視覚的な面白さを生み出している。
また、本国ではマイルドハイブリッドのガソリン車とディーゼル車、PHEV、そして究極のパフォーマンスとラグジュアリーを実現するBMW製の4.4 L V8ガソリン車も展開している。
インテリアはかつてないほど広々とし、高級感あふれる仕上がりとなっている。モダンなデザインとハイテク、そして古典的なウッドとレザーが融合し、暖かい高級サロンのような雰囲気を醸し出している。風切り音、ロードノイズ、エンジン音はしっかり遮断され、しなやかで軽快な走りを見せてくれる。
同乗者も乗り心地を気に入ってくれるだろうが、ハンドルを握るドライバーはもっと楽しい時間を過ごせるはず。新型レンジローバーは、その大きなサイズにもかかわらず、優れた視界と正確なステアリングにより、驚くほど機敏に動く。アクティブ・アンチロールバーは、急なコーナーでも安定感と張りのあるハンドリングを実現し、もちろん泥まみれでの走行もお手の物だ。草分け的な初代から半世紀近くを経た今も、レンジローバーのアイコンは健在である。
8. BMW iX
道路を制覇する性能、洗練性、多用途性を備えたEVの超高級車はなかなか登場しないが、BMW iXはこれまでのところ、最もそれに近い存在と言える。iXのエクステリアデザインには賛否両論があり、ある人にとってはまったく好ましいとは思えないかもしれない。
しかし、EVの所有を本気で考え、使われている素材や生産工程がどれだけサスティナブルであるかを気にし、ハイエンドの特別感を求める人には、さまざまな理由で際立って見えるはずだ。
オリーブオイルでなめしたレザー、重い磁石を使わない軽量な電気モーター、北アフリカやオーストラリアから責任を持って調達された駆動用バッテリーの金属など、サステナビリティに配慮した設計となっている。
iX xドライブ50は、500ps以上のパワーと四輪駆動システム、そして480kmを超える航続距離を誇る。さらに、600psの電気モーターを搭載した高性能モデルiX M60もある。
ファーストクラス並みの乗り心地とドライバビリティは本当に印象的で、もっと高価なモデルとも対等に渡り合うことができる。EV、サステナビリティ、SUV、性能、ステータスを求めるなら、現時点での最適解はBMW iXであろう。