改良新型ダイハツ・タント発売 タフな「ファンクロス」新設定 人気の「カスタム」/内外装/価格を解説

公開 : 2022.10.03 10:30

ユニーク装備 ラゲッジルームや使い勝手

ユニークな装備としては、(ノーマルの)タントもファンクロスも共通のものだが、上下2段式のデッキボードがあげられる。

これは、脚を立ててラゲッジルームにセットすれば、荷物を床下と上の二段で積むことができ、日常の買い物からアウトドアのレジャーまで、幅広いシーンで活躍しそうだ。なお、上段の耐荷重は20kgとなっている。

上下2段調整式デッキボード。デッキボードは取り外して、テーブルとして使用可能。
上下2段調整式デッキボード。デッキボードは取り外して、テーブルとして使用可能。    ダイハツ

デッキボードを上段の状態でリアシートバックを前に倒せば、フラットで広いラゲッジスペースを実現できる。

さらに、このデッキボードは取り外してテーブルとしても使用可能だから、キャンプなどのアウトドアレジャーでけっこう役に立ちそうだ。

また、ラゲッジルーム側からもリアシートのスライドが可能なレバーを新設し、ラゲッジルームの使い勝手を向上している。

さらに、メーカーオプションとなるが、進化した9インチ・スマホ連携ディスプレイオーディオを採用。

エアコンやマルチメディアなどの操作ができる音声認識機能を搭載し、利便性を向上している。

アップル・カープレイでワイヤレス接続にも対応し、HDMIソケットも追加設定しているので、再生できる映像の種類を拡大している。

福祉車両も人気 フレンドシップシリーズ

タントには、福祉車両のフレンドシップシリーズも設定されている。

これは、国内の福祉車両(車いす移動車・昇降シート車・回転シート車・運転補助装置付き車・送迎車)において、タント・ウエルカムターンシート/ウエルカムシートリフト/スローパーの合計が2021年暦年の車名別新車販売台数で第1位に輝いているほどの人気モデルなのだ(ダイハツ調べ)。

そんなフレンドシップシリーズも今回、同時に一部改良が施された。

スローパーのXグレード以上にはフロントベンチシートを採用し、フロントセンターアームレスト(ボックス付き)を標準装備して使い勝手の良さを向上させた。

ウエルカムシートリフトの前後2モード昇降機能で、従来の昇降位置切替えスイッチをなくし、ドアの開口に合わせて前後昇降位置が自動で切り替わることで利便性を向上させた。

また、ウエルカムシートリフトの助手席にラクスマグリップをオプション設定し、ユーザーの選択の幅を拡大している。

気になる価格は? 138万6000円から設定

主なグレードと消費税込みの車両価格は、タントはL(FF/ノンターボ)の138万6000円からXターボ(4WD/ターボ)の177万1000円。

タント・カスタムはX(FF/ノンターボ)の178万2000円からRS(4WD/ターボ)の199万1000円。

ダイハツ・タント・カスタム
ダイハツ・タント・カスタム    ダイハツ

タント・ファンクロスは、ファンクロス(FF/ノンターボ)の172万1500円からファンクロス・ターボ(4WD/ターボ)の193万500円となっている。

フレンドシップシリーズは消費税非課税となるが、ウエルカムターンシートL(FF/ノンターボ)の144万5000円からウエルカムシートリフト・カスタムRS(4WD/ターボ)の215万円となっている。

月間販売目標台数は、1万2500台。

2022年1月から8月の販売台数は5万5732台。

改良前とはいえ1か月平均は6967台だったから、今回の改良とファンクロスの追加で、タントは販売台数の大幅なアップを目論んでいる。

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