25年の歴史に祝福 アウディTT、限定モデル発表 5気筒エンジン搭載

公開 : 2022.10.05 06:25

欧州向けのアウディTTに、特別仕様車「RSアイコニック・エディション」が設定されました。世界100台の限定生産で、RS3などと同じ2.5L 5気筒エンジンを搭載しています。

直列5気筒搭載の100台限定モデル

欧州向けのアウディTTに、初代モデルのデビュー25周年を記念する特別仕様車「RSアイコニック・エディション」が追加された。

RSアイコニック・エディションは、標準のTT RSとは異なり、内外装に専用バッジとトリムを採用し、エアロダイナミック・パッケージ(通常はオプション)を標準装備している。このパッケージには、エアインテーク、フロントとリアのディフューザー、リアスポイラーなどダウンフォースを高めるパーツが含まれる。

アウディTT RSアイコニック・エディション
アウディTT RSアイコニック・エディション    アウディ

搭載されるパワートレインは、アウディのターボ付き2.5L直列5気筒エンジン。最高出力400psと最大トルク49kg-mを発生し、0-100km/h加速3.7秒、最高速度280km/hに達するが、基本的なメカニカルパーツは変更されていない。トランスミッションは7速DSG。

生産台数は100台と極めて限定的で、また記念モデルであるため、価格も8万7650ポンド(約1400万円)と標準より高く設定されている(ポルシェ718ケイマンGT4よりも少し高い)。

初代発売から25年の歴史

アウディTTは、バウハウスのデザインに大きく影響を受けた「ほぼシンメトリカル」なボディをまとい、1995年のフランクフルト・モーターショーでコンセプトとして初披露された。このコンセプトからほとんど姿を変えることなく、1998年に初代が発売された。現行モデルは3代目となる。

アウディ・スポーツのマネージングディレクターであるセバスチャン・グラムスは、次のように述べている。

アウディTT RSアイコニック・エディション
アウディTT RSアイコニック・エディション    アウディ

「アウディTT RSクーペ・アイコニック・エディションという名称がすべてを物語っています。この仕様車は、TTの象徴的なデザイン言語を思い起こさせると同時に、妥協のない勇気とエレガンスを象徴しています」

「数々の賞を受賞した5気筒エンジンを搭載する究極のパフォーマンスが、エクステリアとインテリアの専用デザインのおかげで、目に見える形で表現されています」

この5気筒エンジンはTTの他にも、RS3やRS Q3、さらにはドンカーブートD8 GTOやKTMクロスボウといった他社製スポーツカーにも搭載される予定。また、アウディの兄弟ブランドであるクプラが限定生産する高性能SUV、フォーメンターvZ5にも採用されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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