過激な「R」日本へ! アルピーヌA110 R、11月下旬に受注開始 スペック/内装を解説

公開 : 2022.10.05 07:06  更新 : 2022.10.05 09:06

装備について

アルピーヌのエンジニアや熱力学専門家は、A110 Rのエグゾーストパイプの改良に取り組んだ。

A110の象徴的なデュアルエグゾーストパイプは3Dプリンターで製作されており、「ダブルウォール」と呼ばれる「二重構造」。これは近くにあるパーツを排気ガスから守るための配慮だ。

スワンネックマウントのリアスポイラーは新設計品
スワンネックマウントのリアスポイラーは新設計品    アルピーヌ・ジャポン

その構造はいたってシンプルで、内側の層は排気ガスで熱くなるが、外側の層は低い温度を保つことができる。周囲への熱の対流を防ぎながら、内側の温度と外側の温度のバランスをキープするのだ。

そのテールエンドから発せられるエグゾーストノートは、ポスト・インジェクションと二層デュアル・エグゾーストパイプ装備の排気システムの働きにより、一段と力強いサウンドに。パイプ内部の形状の変更や、排気バルブを配したことにより、調律されたエンジンサウンドを奏でる。

また、インテークには、インテークレゾネーターを設置する加工も施されている。

またA110 Rは、A110シリーズの他モデルと同様に、「ノーマル」「スポーツ」「トラック」の3つのドライビングモードが選択できる。モードに応じて、アクセルやエンジンの反応、パワーステアリングやギアシフト、ESCの設定が変更される。

アルピーヌ・ブランドのモータースポーツへの情熱とコミットメントを具現化し、デザインの段階からトップレベルのエキスパートたちの知識やアイデアが注ぎ込まれたA110 Rは、クローズドコースでの圧倒的なパフォーマンスに疑いの余地はない。

フランスのディエップ工場で製造されるA110 Rは、モータースポーツに輝かしい足跡を残すアルピーヌ・ブランドの歴史において、新しい1ページの始まりとなるモデルなのだ。

価格は未発表

前述のように、A110 Rは限定車ではなく、A110シリーズのカタログモデルとして販売され、11月下旬から受注が開始される予定だが、現段階では車両価格はまだ発表されていない。

それでも、A110 Rは「シリーズ最高峰のモデル」と謳われていることから、その車両価格は今までのものよりも高くなることは間違いないだろう。

A110 Rの日本披露には、アルピーヌF1チームのエステバン・オコン選手が登場
A110 Rの日本披露には、アルピーヌF1チームのエステバン・オコン選手が登場    アルピーヌ・ジャポン

現在、シリーズ中で最も高いA110 Sが897万円(税込)だから、果たして、いくらのプライスタグが付けられるのだろうか?

A110 R スペック(欧州仕様値)

最高速度:285km/h
0-100km/h加速:3.9秒
エンジン形式:1.8L 4気筒 直噴ターボエンジン
最高出力:300ps
最大トルク:34.7kg-m/2400-6000rpm
車両重量:1082kg
パワーウェイトレシオ:3.6kg/ps
最低地上高:A110 S比10mm減(さらに10mm低下も可能)
ブレーキディスク:320mm複合素材(前・後)
ホイール:18インチ 100%カーボンファイバー
タイヤ:ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2・セミスリック
タイヤサイズ: 前215/40 R18、後245/40 R18
シャシー:
専用設定アンチロールスプリング&バー
専用アクスルジオメトリー
車高調整機能・減衰力調整機能付ダンパー
コイルスプリング10%高剛性化
アンチカントバー
スポーツ排気システム
ブレンボ高性能ブレーキシステム
シート:
シングルシェルカーボンファイバーSabeltトラックシート
(運転席は上下左右調整可、マイクロファイバー生地にグレーのステッチ)

発表会で取材陣に囲まれたアルピーヌCEOのロラン・ロッシ氏。「パフォーマンスをどうやって得られるか。アルピーヌとしてはやはり軽量化なのです。“ライトウェイ道”を歩いていきながら、どんどん限界を超えていく。これこそがA110です」と熱心に語った
発表会で取材陣に囲まれたアルピーヌCEOのロラン・ロッシ氏。「パフォーマンスをどうやって得られるか。アルピーヌとしてはやはり軽量化なのです。“ライトウェイ道”を歩いていきながら、どんどん限界を超えていく。これこそがA110です」と熱心に語った    アルピーヌ・ジャポン

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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