世界一のジャンクヤード? 米アイダホ州の廃車売り場で宝探し 後編

公開 : 2022.10.09 06:25

ジープ・ワゴニア(1982年)

L&Lクラシック・オートでは、警察車両だった個体も数多く見かけたが、編集部のお気に入りはこの1982年式のジープ・ワゴニアだ。グディングという人口3500人ほどの小さな町の保安官事務所が所有していたものである。

ジープ・ワゴニア(1982年)
ジープ・ワゴニア(1982年)

ダッジ・チャージャー(1972年)

ほぼ同じ1972年式のダッジ・チャージャーを2台発見した。もう1台はプロジェクトカーとして5500ドル(約80万円)で売られていたが、こちらの1台は徐々に部品取りされているようだ。現在、まともな1台を手に入れるには2万ドル(約290万円)以上の出費が必要だろう。

ダッジ・チャージャー(1972年)
ダッジ・チャージャー(1972年)

プリムス・ヴァリアント・シグネット200(1962年)

もし、この1962年式プリムス・ヴァリアント・シグネット200がFacebookのアカウントを持っていたら、このちょっと誤解を招く写真をプロフィールに使うと思う。フロントが見えないこの写真は、ベストアングルではないだろうか。

しかし、よく見ると、手前のウインカー開口部から青空が覗いている。運転席側がほとんどないのだ。

プリムス・ヴァリアント・シグネット200(1962年)
プリムス・ヴァリアント・シグネット200(1962年)

ダッジ・セネカ(1961年)

この1961年式ダッジ・セネカは、まるでテレビドラマ『爆発!デューク(原題:The Dukes of Hazzard)』風のジャンプの途中のように見える。とはいえ、V8エンジンを搭載したこのワゴンは、0-97km/h加速を9秒強で達成するなど、確かにスピードは出るものの、重量が1800kgもあるので、そう長くは空中にいられないだろう……。

ダッジ・セネカ(1961年)
ダッジ・セネカ(1961年)

エドセル・レンジャー(1958年)

自動車史上最大の失敗作の1つであったにもかかわらず、驚くほど多くのエドセルが現存している。エドセルはかつてフォード傘下にあったブランドだが、設立からたった3年で消滅してしまった。

こちらは1958年式の4ドア・セダン、レンジャーで、7414台が販売されたエドセルの売れっ子だ。この年は18のモデルが販売されていたが、翌1959年には10モデルに絞られ、最終年の1960年には7モデルにまで減少した。

エドセル・レンジャー(1958年)
エドセル・レンジャー(1958年)

インペリアル・クラウン・クーペ(1965年)

1965年にこのインペリアル・クラウン・クーペを購入した人は、オプションのビニールルーフを指定したようだ。しかし、残念ながら現在ではその面影はあまり残っていない。フロント右フェンダーとトリムの一部も失われている。

タンカラーのインテリアは状態がよく、V8エンジンとオートマチック・トランスミッションも積まれたままで、重大な錆も見られない。4500ドル(約65万円)で次の居場所を探している。

インペリアル・クラウン・クーペ(1965年)
インペリアル・クラウン・クーペ(1965年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事