世界一のジャンクヤード? 米アイダホ州の廃車売り場で宝探し 後編

公開 : 2022.10.09 06:25

クライスラー・ニューポート(1973年)

信じられないほどまっすぐなボディを持つ、1973年式のクライスラー・ニューポート。このクルマはフロントバンパーからリアバンパーまでの距離が5.8mと巨大だが、デトロイト出身としてはまだ小さい方だ。トップは1974~76年製造の9人乗りセダン、キャデラック・フリートウッド75の6m41cmである。

クライスラー・ニューポート(1973年)
クライスラー・ニューポート(1973年)

マーキュリー・クーガー(1977年)

2001年以来一度も走行していないにもかかわらず、この1977年式マーキュリー・クーガー・ブロアムは今でも素晴らしい姿を保っている。この角度から見ると100%完璧な状態に見え、クラシックカー・イベントでトロフィーを取るにはちょっと手を加えればいいという印象だ。

しかし、おそらく機械的には重大な欠陥があり、ボンネットが空いていることから、V8と袂を分かっている可能性が高い。

マーキュリー・クーガー(1977年)
マーキュリー・クーガー(1977年)

リンカーン・タウンカー(1976年)

このクルマもまた、信じられないほど真っ直ぐなフォルムで、このまま高速道路に乗り入れられそうな雰囲気がある。状態からすると、昨日ここにやってきたのかと思うほどだが、実はこの眠れる巨人は2007年から動いていない。

1976年式リンカーン・タウンカーの車重は2400kg。巨大な7.5L V8エンジンを積んでいるが、0-97km/h加速には12.4秒かかる。

リンカーン・タウンカー(1976年)
リンカーン・タウンカー(1976年)

ダッジ・コロネット440(1969年)

1969年式のダッジ・コロネット440は、0-97km/h加速7.5秒、1/4マイルを16秒で走り抜ける。しかし、このような状態では、金属スクラップ以上の価値はほとんどない。

ダッジ・コロネット440(1969年)
ダッジ・コロネット440(1969年)

シボレー・ノヴァ・カスタム(1973年)

クラシックカーの里親になるのはどうだろう?この1973年式シボレー・ノヴァ・カスタムは、新しいオーナーを切に求めている。懐が深く、時間に余裕のある人が、かつての栄光を取り戻すためにレストアしてくれることが理想的だ。比較的良好なコンディションのようで、希望価格4000ドル(約58万円)も納得。

3代目ノヴァは1968年に発売され、1974年まで生産が続けられた。1973年だけで36万9511台が売れるなど、常に高い人気を誇っていた。

シボレー・ノヴァ・カスタム(1973年)
シボレー・ノヴァ・カスタム(1973年)

スチュードベーカー・チャンピオン(1958年)

1958年に1455台しか製造されなかった2ドアのチャンピオンがジャンクヤードで見つかるのは非常に珍しい。この個体は5500ドル(約80万円)で販売されており、このような希少なクルマとしては妥当な価格と思われる。

ボディはまっすぐで、トリムもほとんど揃っているようだが、残念なことにリアウィンドウの欠落がインテリアに壊滅的な影響を与えている。

スチュードベーカー・チャンピオン(1958年)
スチュードベーカー・チャンピオン(1958年)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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