ブースト上昇で550ps BMW M4 CSLへ試乗 ハードコアでも一般道に妥協なし 前編
公開 : 2022.10.07 10:49
カーボンを多用 リアシートや防音材も削除
BMWは、究極のMモデルとして高い目標を掲げ、新しいM4 CSLを開発した。一定数が売れれば、M社には不足ない収益が入る。需要より少ない供給量の1台を獲得できた幸運なドライバーは、素晴らしいドライビング体験を享受できる。
巧みにバランスされた体系といえる。英国へ導入されるのは、100台に限られる。日本には25台だけがやって来る。
そろそろ具体的にクルマの確認を進めよう。特別なM4であることを誇示するため、大幅なパワーアップと明確なスタイルアップが施されている。
M4 CSLのボンネットとトランクリッドは、ルーフと同様に軽量なカーボンファイバー製。ボディからは、15kgぶんの防音材も取り除かれた。
Mカーボン・レーシング・バケットシートは、標準のM4のシートと比べて1組で24kgも軽い。シート高を変更するには、ディーラーへ持ち込んで作業してもらう必要があるという、モータースポーツにひたむきなアイテムだ。
さらにリアシートなどを省き、21kgを減量。チタン製のエグゾーストシステムは、4kg軽いという。
アルミホイールは特別な鍛造品で、ブレーキはカーボンセラミック・ディスクが標準装備される。それ以外の足まわりも特別仕様となり、シャシー側では21kgを削っている。
ただし、今回の試乗車には通常のMカーボン・バケットシートが組まれていた。ヒーターが内蔵されたパワーシートで、M4 コンペティションにオプション設定されるものと同一らしい。
この続きは後編にて。