フォックスコンに製造委託 米の新興EVメーカー、2023年に電動SUV発売

公開 : 2022.10.11 15:05

デザイナーにインタビュー

AUTOCARは、インディEVのアンドレ・ハドソン氏にインタビューを行った。彼はGMとヒョンデに勤めた経験を持ち、3年前にインディEVに入社。インディ・ワンのデザインを統括している。

――インディ・ワンのスタイリングは、どのようなところから着想を得たのでしょうか。

「外観的にも、デジタルハードウェアのように感じられるようデザインすることが重要でした。これまで多くのEVは、ラグジュアリーで彫刻的な方向へ進んできました。しかし、このクルマのスタイリングは、もう少しすっきりとしていて、シンプルなものです。照明やインディのロゴなどのディテールから、その心臓部であるコンピュータ回路の延長線上にあるように感じられます」

――エンジニアリングの業務はどのようにマネジメントしていますか?

インディ・ワン
インディ・ワン    インディEV

「ロサンゼルスに小さなコアチームを置いています。各領域の開発責任者が、シャシー設計、照明システム、ボディ構造などの分野で、世界中のエンジニアリングパートナーと協働しています。バッテリーモジュールは、テスラの立ち上げに関わったトム・ゲージのもとで自社開発しました」

――インディEVは、創業から6年で製造を始めようとしていますね。これはEVでしかできないことなのでしょうか?

「EVの美点は、多くの部品を既製品で揃えられることです。サスペンションや電気駆動装置(EDU)などのアイテムは、開発の大部分を占めますが、すでに実用化されたコンポーネントを購入することができるのです」

――他にどのように時間を節約したのでしょうか?

「当社は、実績のある技術を(設計に)使いました。同業他社、特に西海岸の新興企業では、EDUを開発したり、アーキテクチャや座席配置、シートを試作したりしているところもあるのです。これは、開発と検証をゼロから始め、その過程で多くの問題が出てくる可能性があります。実績のある技術を使い、コアとなるユーザーエクスペリエンスに集中すれば、開発期間を短縮することができるのです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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