プジョー408 PHEV 初期限定モデルは約700万円から 斬新スタイルのファストバック
公開 : 2022.10.13 06:25 更新 : 2023.06.20 17:30
2023年初頭に発売されるプジョー408の英国向けの初期限定モデル「ファースト・エディション」が発表されました。ファストバックスタイルのクロスオーバーという独特なスタイリングを採用する新モデルです。
英国向け初期限定車は約700万円
プジョーが新たに導入する408は、ファストバックスタイルのクロスオーバーという、これまでラインナップになかった斬新なモデルである。
今回、英国向けに2023年初頭に発売される初期限定モデル「ファースト・エディション」の詳細が発表された。PHEV仕様で、価格は4万3250ポンド(約700万円)から。英国では50台限定の販売となる。
408は、ハッチバック、SUV、セダンの長所の融合を目指したもので、コンパクトなボディにクーペ風のシルエット、広い室内空間、優れたドライビング・ダイナミクスを組み合わせているという。
プラットフォームには、新型308と同じEMP2を採用。全長4690mm、全高1480mmと、308よりも440mm長く、40mmほど背が高い。2023年初頭に発売予定だ。
社内でも物議を醸した斬新スタイル
プジョー社内でも、当初はかなり斬新なデザインだと考えられていたため、最終的な製品化には7年の歳月を要したという。
デザイン・プロジェクト・マネージャーのピエール=ポール・マッテイは、「室内空間を狭めることなくダイナミズムを持たせる」ことが設計段階の大きなハードルであったと語る。
「例えば、プジョー508のような古典的なファストバックは、Bピラー付近でトップラインが下がり始めますが、これが408ではリアドアの後部にあたります。そのため、後席の乗降性とスペースが改善されているのです」
フロントグリルはプジョーの現行モデルと同様のデザインだが、さらにモダンなアレンジを加え、左右に向かってカラーブロックが大きくなる新しいパターンを導入している。マッテイによると、この新しいグリルデザインは次世代の電動モデルに対応するもので、今後も採用される可能性があるという。
インテリアは308と並行して開発されたもので、「408の個性と308の良いところを取り入れるバランスが課題だった」とポール・マッテイは言う。
408は、デジタルメーターディスプレイや、アップル・カープレイ/アンドロイド・オート内蔵の10.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーンなど、プジョー独自の「iコクピット」を採用。収納スペースも拡張されている。
パワートレインは、2種類のプラグインハイブリッド(EV航続距離約65km)と、最高出力130psの1.2L 3気筒ガソリンターボが用意される予定だ。トランスミッションはいずれもAT。
ガソリン車は、2023年末までにマイルドハイブリッド車に切り替わる見込み。その後はEV仕様のe-408も登場する予定だが、具体的な発売時期はまだ確定していない。