まさかの再販 軽商用EV「三菱ミニキャブ・ミーブ」 アウトドア仕様、登場の可能性は?

公開 : 2022.10.13 14:15

アウトドア仕様 「量産化の計画はない」

同社 国内営業本部 軽EV推進室の五島賢司室長は、報道向け発表のなかでこのアウトドア仕様に触れている。

「当社が全国で開催しているイベントにも展示しているが、いずれも好評を得ており、多くの関心を持って頂いている状況です」

東京オートサロンに展示されたミニキャブ・ミーブのアウトドア仕様「Bレジャー・スタイル」。移動式オフィス、ソロキャンプの相棒という提案。駆動用バッテリーの電力を利用できる装置「ミーブ・パワーボックス」を活用し、電気ケトル、PCなどの電化製品を屋外でも使用できるのがポイント。
東京オートサロンに展示されたミニキャブ・ミーブのアウトドア仕様「Bレジャー・スタイル」。移動式オフィス、ソロキャンプの相棒という提案。駆動用バッテリーの電力を利用できる装置「ミーブ・パワーボックス」を活用し、電気ケトル、PCなどの電化製品を屋外でも使用できるのがポイント。    三菱

「現時点でこの車両の量産化という計画はないが、今後の可能性としてこういった車両のニーズを引き続き探っていきたい」と話した。

今回の再販に関して、引き合いが増えているのはあくまで法人ユーザーからのものがメインのようだ。

「“脱炭素”のプレッシャーを感じている企業・法人に、EV化を検討する動きが活性化している」と説明する五島氏。

一方で個人ユーザーからの引き合いについては、「正直なところ分からない部分もあるが、販売を正式に再開した後、個人がどう動くかわれわれも注目しているところ」としている。

三菱自の電動化技術を前面に押し出したアウトドア仕様EVの可能性。限られたバッテリー容量では、ちょっと現実的ではないといったところなのだろうか。

20kWhバッテリーを積む軽EV「eKクロスEV(日産と共同開発)」なら、そんなニーズに応える展開も期待できるだろうか。軽商用EVの再販という決断をした三菱自の次の一手を注視したい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事