水素エンジン搭載 アルピーヌ 奇抜なコンセプトモデル公開 内燃技術を守る
公開 : 2022.10.13 18:25 更新 : 2022.11.01 08:41
アルピーヌらしい軽量マシン?
アルペングローは「他のモデルと同じくらい軽量」とされ、ドライバーの両脇に700バールの円筒形水素貯蔵タンクを2つ配置しているが、車重はA110と同等の1000~1200kg程度と見られる。リサイクル・カーボンファイバーを多用した構造も、軽量化に大きく貢献している。
この軽量化技術と並んで、将来のモデルへの採用が期待されるのがデザインだ。例えば、鳥が翼を広げたようなフロントライトバーや縦型のテールライトが量産車に採用される可能性は十分にあるし、LMP1にインスパイアされたステアリングホイールもそうだろう。
同様に、シャープなV字型のフロントエンド、サイドの巨大なエアチャネル、地面からわずか1mの位置にあるルーフライン、軽量な可動式リアウィングなど、エアロダイナミクスを最適化するための要素も形を変えて採用されるかもしれない。
アルピーヌは、次期LMDhレーシング・プロトタイプが、アルペングローからデザインのインスピレーションを受けることを明らかにしている。
アルペングローについて、ロッシCEOは次のように述べている。
「アルペングローの力強く、美しいデザインは、アルピーヌの未来とモータースポーツに対するビジョンを示しています」
「水素技術を搭載することで、排出ガスをクリーンにしながら、ドライビング・プレジャーがこれまでと同様に実感できる未来を実現するという誓いを強めているのです」
アルペングローの実車は、10月17日に開幕するパリ・モーターショーで、最新のA110 Rなどとともに一般公開される見込みだ。