次期ポルシェ・マカン、開発遅れ 2024年以降発売へ 原因は?

公開 : 2022.10.14 18:05

ポルシェが開発中の次期マカンEVは、フォルクスワーゲン・グループのソフトウェア開発に遅れが生じたため、発売時期を延期することが明らかになりました。

ソフトウェア開発に遅れ 発売は2024年以降

ポルシェが開発中の新型電動SUV「マカンEV(仮称)」は、フォルクスワーゲン・グループ内でのソフトウェア開発に遅れが生じたため、発売時期を1年ほど延期することが明らかになった。発売は早くとも2024年以降になるようだ。

マカンEVは、ポルシェとアウディが共同開発するSSPプラットフォームを初めて採用する次世代モデル。今回の発売延期の決定は、フォルクスワーゲン・グループのソフトウェア子会社であるカリアド(Cariad)による最新バージョン「E3 1.2」の開発の遅れが原因とされる。

次期ポルシェ・マカンEV(仮称)の発売は2024年に延期された。(画像は予想レンダリングCG)
次期ポルシェ・マカンEV(仮称)の発売は2024年に延期された。(画像は予想レンダリングCG)    AUTOCAR

開発がさらに長引けば、718(ケイマン/ボクスター)のEV仕様の発売にも影響を与える可能性がある。

ポルシェは、新規公開株式の株式目論見書において、カリアドが「E3 1.2」と並行して別バージョンの「E3 2.0」の開発を進めているため、リソースの分散により進捗状況に影響が出るおそれがあると指摘している。

また、ポルシェは「E3 2.0」を採用せず、将来的に独自の道を歩む選択肢もあると述べている。これについては来年に決定される予定だ。

ポルシェはこれまで、SSPプラットフォームに関して、物理的にもデジタル的にもフォルクスワーゲン・グループの戦略の縛りを受けないことを声高に主張してきた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 撮影

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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