アルピーヌ 水素で走る軽量スポーツカー・コンセプト 仏で実車公開

公開 : 2022.10.18 06:05  更新 : 2022.11.01 08:41

ワイド&ローな軽量マシン

アルペングローは、「アルピーヌらしく軽量」なモデルとされる。ドライバーの両脇に700バールの円筒形水素貯蔵タンクを2つ配置しているが、車重はA110と同等の1000~1200kg程度と見られる。リサイクル・カーボンファイバーを多用した構造も、軽量化に大きく貢献しているようだ。

この軽量化技術と並んで、将来のモデルに影響を与えると期待されるのがスタイリングだ。例えば、鳥が翼を広げたようなフロントライトバーや縦型のテールライト(コンセプトでは透明)、レーシングカー風のステアリングホイールといったデザインが今後の量産車に採用される可能性は十分にある。

パリ・モーターショー2022で公開されたアルピーヌ・アルペングロー
パリ・モーターショー2022で公開されたアルピーヌ・アルペングロー    AUTOCAR

同様に、シャープなV字型のフロントエンド、サイドの巨大なエアチャネル、地面からわずか1mの高さのルーフライン、軽量な可動式リアウィングなど、エアロダイナミクスを最適化するための要素も形を変えて実現するかもしれない。

アルピーヌは、次期LMDhプロトタイプが、アルペングローからデザインのインスピレーションを受けることを明らかにしている。

アルペングローについて、ロッシCEOは次のように述べている。

「アルペングローの力強く美しいデザインは、アルピーヌの未来とモータースポーツに対するビジョンを示しています」

「水素技術を搭載することで、排出ガスをクリーンにしながら、ドライビング・プレジャーがこれまでと同様に実感できる未来を実現するのです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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