マクラーレンP1 GTRが登場
公開 : 2014.08.16 22:50 更新 : 2021.03.05 18:51
マクラーレンが、サーキットで愉しむための世界最高のドライバーズ・カーと公言するP1 GTRが、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスで発表された。スタンダードなP1の生産が終了し次第、こちらの生産が開始される。
現時点ではマクラーレンは公式にそのパフォーマンスを発表していないが、購入することができるのはスタンダードなP1のオーナーに限られ、価格はおよそ£2,000,000(3億4千万円)とアナウンスされている。
丁度、このP1 GTRの発表は、記念すべきマクラーレンF1 GTRがル・マンで勝利を納めてから20周年目にあたる。
もちろん、そのベースは通常のP1で、マクラーレン・スペシャル・オペレーション・ディビジョンによってサーキット専用モデルに仕立てあげられる。エンジンはサーキット専用にセッティングがされ、パワーも915psから1000psにまでアップされている。また、エアロダイナミクス面も見直されている。
マクラーレンによれば、「ボディ・ワークのサーキット専用化によるエアロダイナミクス・パフォーマンスの向上、スリック・タイヤ、固定式の車高、強化されたインスタント・パワー・アシスト・システム(IPAS)、F1から技術が移植されたドラッグ・リダクション・システム(DRS)、大型化された固定式リア・ウイング、エネルギー・リカバリー・システム(ERS)を特徴するモデルで、すべて究極のサーキット・エクスペリエンスのための組み合わせ」だという。
トレッドは80mm拡大され、GTスタイルのスピリッターが組み合わせらされる。また低温用のラジエータに空気を導くためのダクトや、アクティブ・エアロダイナミクス・フラップなども再設計される。
フロント・ホイール・アーチの後ろの小さなフィンからはじまり、リア・ホイールの直前にある大きなエア・スクープまでの一連に空気の流れも見直されている。また、サイド・ミラーも移動され、ドアの内側の空洞の後ろ側も、エンジン・ベイにより多くの空気を送り込むために広げられている。
リア・ウイングは固定式になったことで、リトラクタブルの機構が不要になっているが、DRSは装備されたままだ。
ホイールは19インチで、幅はフロントが10.5インチ、リアが13インチ。センター・ロック方式となる。また、ビルトインのエア・ジャックも装備されている。タイヤはピレリがこのP1 GTRのため専用設計したスリックだ。
このマクラーレンP1 GTRのオーナーには、専用のマクラーレンP1 GTRドライバー・プログラムが提供される。これはシュミレーターによる練習や、実際にサーキットでのプログラムが組まれるというものだ。