ルノーの主力SUV 新型オーストラル、仏で一般公開 まもなく納車も開始

公開 : 2022.10.20 06:05

ルノーの新たなミドルクラスSUV、オーストラルがパリ・モーターショー2022で公開されました。ルノー・カジャーの後継となるモデルで、全車ハイブリッドシステムを導入。

ルノー・カジャーの後継

ルノーの新型SUV「オーストラル(Austral)」が、10月17日に開幕したパリ・モーターショー2022で一般公開された。カジャーの後継モデルとして位置づけられ、電動パワートレインを導入している。

トヨタRAV4フォルクスワーゲンティグアンのライバルとなる新型オーストラルは、アライアンスパートナーの三菱および日産と共同開発した第3世代のCMF-CDプラットフォームを採用する。

パリ・モーターショー2022で公開されたルノー・オーストラル
パリ・モーターショー2022で公開されたルノー・オーストラル    AUTOCAR

パワートレインとしては、複数のハイブリッド車が用意されている。まず、1.2L 3気筒ターボガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたモデルでは、最高出力159psと199psの2種類から選択可能だ。WLTP複合サイクルでの燃費は26.1km/l、CO2排出量は105g/kmになるという。

ルノーが「ディーゼルの代替」と位置づける48Vマイルドハイブリッド車も用意され、こちらは22.5km/lの燃費を達成するという。1.2L 3気筒ターボガソリンに48Vバッテリー、ベルト一体型スターター/ジェネレーターを組み合わせている。

さらに、1.3L 4気筒ガソリンエンジンをベースとした12Vマイルドハイブリッドも用意。最高出力140psと159psの2種類で、燃費は19.4km/lになるとのこと。

オーストラルはリアサスペンションにトーションビームを標準装備するが、四輪操舵の上級モデルではマルチリンクが標準となる。また、この上級モデルではステアリング比を13:1(標準車は14.7:1)にすることで、より正確なハンドリングを実現している。

高級感を重視したインテリア

デザイン面では、C字型のヘッドライト、新しいエンブレム、SUVらしさを強調するスキッドプレート、最大径20インチのアルミホイールなどが特徴だ。

また、アルピーヌスポーツカーを模した「エスプリ・アルピーヌ(アルピーヌの精神)」という仕様がルノー車として初めて設定される。サテングレーにブラックのトリムディテールを施した独特の色調で、アルピーヌのロゴが付いた専用の20インチアルミに、アルカンターラシート(ブルーステッチ入り)が装備される。

パリ・モーターショー2022で公開されたルノー・オーストラル
パリ・モーターショー2022で公開されたルノー・オーストラル    AUTOCAR

インテリアの高級化も進めており、素材の品質とテクノロジーの強化に重点を置き、これまでのモデルとは大きく異なるものとなっている。ウッド、レザー、アルカンターラ、ソフトタッチ素材など、「洗練された」素材が多数用意されている。

上級モデルに搭載されるタッチスクリーン「OpenR」は、12.3インチのディスプレイと12.0インチのインフォテインメント・スクリーンを1枚のデジタルパネルで構成したもの。頑丈なゴリラガラスで覆われているため、傷がつきにくくなっている。

ルノーが9月から欧州で受注を開始しており、本国フランスでの価格は3万3400ユーロ(約490万円)からとなっている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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