最大の強みはe-パワー 日産エクストレイルへ英国試乗 優れた洗練性と実環境の燃費 後編

公開 : 2022.10.31 08:26

オススメしたい強みが多い 価格も○

4代目へ生まれ変わった日産エクストレイルには、オススメしたいと考えさせる強みが多い。特に新採用のe-パワーは、その筆頭といえるだろう。

7シーターの中型SUVでハイブリッドとなると、現在のライバルの多くがPHEVを採用している。だが容量の大きい駆動用バッテリーの価格は安くなく、結果的に車両価格にも反映してしまう。

日産エクストレイル e-パワー e-4orce アセンタ・プレミアム(欧州仕様)
日産エクストレイル e-パワー e-4orce アセンタ・プレミアム(欧州仕様)

反面、e-パワーなら優れたエネルギー効率を実現しながら、価格を抑えられる。車格の大きいSUVにとっても、ベターなパワートレインだと感じた。車重も1886kgと、過度に増えてはいない。

日本からやってくる4代目エクストレイルの英国価格は、前輪駆動のマイルド・ハイブリッドで3万2030ポンド(約528万円)から。今回試乗した7シーターで四輪駆動のe-パワーの場合は、3万9430ポンド(約650万円)からになる。

英国でのライバル、ヒョンデ・サンタフェのPHEVは、前輪駆動で4万6615ポンド(約769万円)もする。運転好きが積極的に選ぶモデルではないかもしれないが、日産エクストレイルの訴求力は高い。歓迎すべきモデルチェンジだといっていい。

日産エクストレイル e-パワー e-4orce アセンタ・プレミアム(欧州仕様)のスペック

英国価格:3万9430ポンド(約650万円)
全長:4680mm
全幅:1840mm
全高:1725mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:7.2秒
燃費:15.4-15.6km/L
CO2排出量:146-148g/km
車両重量:1886kg
パワートレイン:直列3気筒1498ccターボチャージャー+ツイン電気モーター
使用燃料:ガソリン
駆動用バッテリー:−
最高出力:214ps(システム総合)
最大トルク:−
ギアボックス:シングルスピード

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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