悪党も真っ青? 世界のカッコいいパトカー特集 86選 中編 珍車に名車、迷車まで

公開 : 2022.10.22 18:25

可愛い小型車から1人乗りのスポーツカー、1台数億円のハイパーカーまで、世界各国の警察で使われている「面白いパトカー」を紹介します。

もくじ

55:日産フェアレディZニスモ(日本)
54:ダッジ・コロネット・ポリスカー(米国)
53:ハマーH2(米国)
52:BMW 501(ドイツ)
51:監獄船(イタリア)
50:オーラス・セナート・ガードセダン(ロシア)
49:ローバーP6 3500 S(英国)
48:ランボルギーニ・ウラカン(イタリア)
47:ダッジ・チャージャー(カナダ)
46:フォード・マスタング・スペシャル・サービス・パッケージ(米国)
45:フォルクスワーゲン・ビートル(ドイツ)
44:アウディS3(英国)
43:レンジローバー(英国)
42:シトロエンSM(フランス)
41:ウニモグ(ドイツ)
40:ブガッティ・ヴェイロン(ドバイ)
39:テスラ・モデルS(ルクセンブルク)
38:デイムラーSP250(英国)
37:ライカン・ハイパースポーツ(アブダビ)
36:ビュイック・フォー・ドア・セダン(米国)
35:MGB(英国)
34:アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ(イタリア)
33:日産240Z(日本)
32:シボレー・カマロ(米国)
31:ポルシェ924(ドイツ)
30:フェラーリ250GT/E(イタリア)
29:フォード・マスタング(米国)
28:メルセデス・ベンツSクラス(中国)
27:日産R34スカイラインGT-R(日本)
26:アルピーヌA310(フランス)

55:日産フェアレディZニスモ(日本)

フェアレディZは、1990年代後半に瀕死の状態にあった日産が、面白いクルマを作るメーカーとして復活するきっかけとなったクルマである。写真の車両はニスモのチューンアップ版だから、さらにアツい。2008年に栃木県警に複数台配備された。

このニスモバージョンでは、3.5L V6の最高出力を304psから310psに高めただけでなく、VLSD(ビスカス・リミテッド・スリップ・デフ)、サスペンション、トラクションコントロールシステム、ニスモのエアロダイナミクスパッケージ、ブレンボ製ブレーキなどのおいしいパーツがふんだんに追加されている。

55:日産フェアレディZニスモ(日本)
55:日産フェアレディZニスモ(日本)

54:ダッジ・コロネット・ポリスカー(米国)

1956年からコロネットに設定された、ダッジ初の公式の警察仕様。1959年モデルは、最高出力314psのヘミV8、プッシュボタン式のトルクフライト・オートマチック・トランスミッション、デザイナーのヴァージル・エクスナーが開拓した特徴的なフィン・デザイン「フォワード・ルック」を備えている。

「静止状態から最高速度まで一瞬で駆け抜ける」「ハンドリング、コーナリング、ストップは今まで見たことも体験したこともないようなクルマ」と当時の広告には書かれていた。また、1950年代の人気テレビシリーズ『Highway Patrol』にも登場した。

54:ダッジ・コロネット・ポリスカー(米国)
54:ダッジ・コロネット・ポリスカー(米国)

53:ハマーH2(米国)

テキサス州のある保安官は、普通のハマーH2には乗りたくない、もっと派手なクルマが欲しいと思っていた。そこで彼は、ドイツのチューニング会社ガイガーに依頼して、7.0L V8エンジンにスーパーチャージャーをつけ、最高出力710psと最大トルク97kg-mを発生させた。さらに28インチのホイールを装着し、乗り心地を犠牲にしてきらびやかな見た目を手に入れたのである。

53:ハマーH2(米国)
53:ハマーH2(米国)

52:BMW 501(ドイツ)

ドイツで最も高度な訓練を受けた警官だけが、2.6L V8(後に3.2L V8)を搭載するBMW 501「バロック・エンジェル」を運転することができた。BMWはすべての改造作業を社内で行い、Polizei(警察)用に1台1台製造した。

52:BMW 501(ドイツ)
52:BMW 501(ドイツ)

51:監獄船(イタリア)

もちろん、これがクルマでないことは編集部もよく分かっている。しかし、パトカーがあまり使われていないヴェネツィアの話も少しだけ触れたかった。この船は、地元警察で囚人を運ぶのに使われているのだ。

51:監獄船(イタリア)
51:監獄船(イタリア)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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