悪党も真っ青? 世界のカッコいいパトカー特集 86選 中編 珍車に名車、迷車まで

公開 : 2022.10.22 18:25

45:フォルクスワーゲンビートル(ドイツ)

ドイツの警察車両でもう1つ人気だったのが、世界中の街で見かけるようになったフォルクスワーゲン・ビートルである。1970年、フォルクスワーゲンは英国にもビートルを売り込んだが、英国警察は国産車に固執した。

45:フォルクスワーゲン・ビートル(ドイツ)
45:フォルクスワーゲン・ビートル(ドイツ)

44:アウディS3(英国)

あらゆる覆面パトカーは格好いいが、この小さい高性能セダンも素晴らしい。写真のアウディS3は、イングランド南部のサリー警察が高速道路の取締りに使っているもの。最高出力300psの2.0L 4気筒ターボエンジンを搭載し、0-100km/h加速4.6秒という驚異的なスピードは、よく役に立っているはずだ。

44:アウディS3(英国)
44:アウディS3(英国)

43:レンジローバー(英国)

レンジローバーは、1970年代の英国で最も多く使われた警察車両の1つである。北西部のチェシャー州警察は、発売直後の1971年4月に導入を決めていた。

GMが設計したコンパクトなV8エンジンを搭載し、最高出力は130psと、現代の水準からすると大したことはない。しかし、25kg-mのトルクは、荷物を満載したトラックを引っ張るのに十分。これが警察がレンジローバーを愛用した理由である。

43:レンジローバー(英国)
43:レンジローバー(英国)

42:シトロエンSM(フランス)

フランスの国家憲兵隊は、一般市民を管轄する軍隊の一部である。1970年代初頭、その高速パトロール隊(フランス語で「迅速な介入旅団」を意味する「brigade rapide d’intervention」)に、ゴージャスなシトロエンSMが加わった。

1968年にシトロエンが買収したマセラティのV6エンジンを搭載し、176psにチューンアップされていた。SMは1970年から1975年にかけて、合計1万2900台が生産された。

42:シトロエンSM(フランス)
42:シトロエンSM(フランス)

41:ウニモグ(ドイツ)

警察車両のお仕事は、高速道路や街中で犯人を追いかけ回すことだけではない。このウニモグは、第二次世界大戦の直後に開発された、メルセデス・ベンツの商用車として最も有名な四輪駆動車である。

消防や林業で広く使われ、特に冬場に本領を発揮する。写真の1台は、2017年に開催されたG20ハンブルグ・サミットの際のデモの取り締まりに関連して、ブレードなどを装備し、機材や看板を回収している。

41:ウニモグ(ドイツ)
41:ウニモグ(ドイツ)

40:ブガッティ・ヴェイロン(ドバイ)

ドバイ警察のドライバーがどれほど高度な訓練を受けているかはわからないが、おそらく彼らは、同警察が所有する2台のブガッティ・ヴェイロンのハンドルを握るために、たくさんのテストを受けていると思われる。

ヴェイロンは、4基のターボチャージャーを備えたW16エンジンを搭載し、最高出力1000psを発揮。最高速度は400km/hを超える。ドバイのストリートレーサーを抑えるには十分すぎるほどの性能だ。

40:ブガッティ・ヴェイロン(ドバイ)
40:ブガッティ・ヴェイロン(ドバイ)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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