悪党も真っ青? 世界のカッコいいパトカー特集 86選 中編 珍車に名車、迷車まで

公開 : 2022.10.22 18:25

34:アルファ・ロメオジュリア・クアドリフォリオ(イタリア)

一見すると控え目に思えるかもしれないが、ジュリア・クアドリフォリオは最高出力510psとパンチの効いた2.9L V6エンジンを搭載し、0-100km/h加速3.9秒、最高速度307km/hに達する。これはかなりの緊急即応手段と言えるだろう。

34:アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ(イタリア)
34:アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ(イタリア)

33:日産240Z(日本)

1971年に発売された240Zには、通常のハッチモデル、240Z-L、そして最高速度210km/hに達する240Z-Gの3種類用意されていた。写真の240Z-Gは、1972年3月から神奈川県警で活躍し、37万940kmを走行している。

33:日産240Z(日本)
33:日産240Z(日本)

32:シボレーカマロ(米国)

ミシガン州の警察学校にある1991年式のカマロ。高速パトロール任務に使用されていたが、現在、1992年式のフォードマスタングや1995年式のシボレー・カプリスとともにセミリタイアしている。

32:シボレー・カマロ(米国)
32:シボレー・カマロ(米国)

31:ポルシェ924(ドイツ)

ハッチバックという、これまでのポルシェにはない実用性を備えた924。2.0Lエンジンでは最速とは言えなかったが、ハンドリングは素晴らしく、交通警察のような運転訓練を受けていない犯罪者が必死で運転する速いクルマにもついていける性能を持っていた。

31:ポルシェ924(ドイツ)
31:ポルシェ924(ドイツ)

30:フェラーリ250GT/E(イタリア)

1960年代初頭、イタリアの犯罪者たちはどんどん速いクルマに乗るようになり、警察のアルファ・ロメオ1600や2600では追いかけるのが精一杯だった。そこで、空軍将校のアーマンド・スパタフォラはローマ市に対し、フェラーリ250 GTEを数台購入してみてはどうかと提案したのだ。

エンジンはコロンボの3.0L V12で、最高速度240psを発揮する。残念なことに、フェラーリから訓練を受けたにもかかわらず、ある幹部は数週間で1台を大破させ、ローマ警察は残る1台を1968年まで運用し続けることになった。

30:フェラーリ250GT/E(イタリア)
30:フェラーリ250GT/E(イタリア)

この車両は、引退後に個人所有となった。現在では、イタリアで唯一、民間車両でありながらサイレンとブルーライトを装備し、警察車両であることを示す「Squadra Volante」のリバリーを残したまま、公道走行を許可されたクルマとなっている。

29:フォード・マスタング(米国)

マスタングをもう1台紹介したい。

フロリダ州に拠点を置くチューニング会社Steeda Autosportは、20年以上にわたって警察車両を供給してきた。2016年に導入された同社のフォード・マスタング・インターセプターは、カラーリングだけでなくスーパーチャージャーの有無が選択できるようになっている。自然吸気の場合、5.0L V8は最高出力504ps、スーパーチャージャーを装着すると800psという驚異的なパワーを発揮する。

29:フォード・マスタング(米国)
29:フォード・マスタング(米国)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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